キッズヨガの実践
1呼吸法
2.ウォーミングアップ
3.ポーズ
・英雄のポーズⅠ&Ⅲ/英雄のポーズⅡ/木のポーズ/鳥のポーズ/フラミンゴのポーズ
・波のポーズ/ちょうちょのポーズ/くじゃくのポーズ/カメのポーズ/ヘビのポーズ
・バッタ~サメ~スーパーマンのポーズ/猫のポーズ/犬のポーズ/卵のポーズ
・2人でいすのポーズ/2人でエレベーターのポーズ/2人で花のポーズ
4.リストラティブのポーズ
キッズヨガの教え方
・英雄のポーズⅠ&Ⅲ/英雄のポーズⅡ/木のポーズ/鳥のポーズ/フラミンゴのポーズ
・波のポーズ/ちょうちょのポーズ/くじゃくのポーズ/カメのポーズ/ヘビのポーズ
・バッタ~サメ~スーパーマンのポーズ/猫のポーズ/犬のポーズ/卵のポーズ
・2人でいすのポーズ/2人でエレベーターのポーズ/2人で花のポーズ
キッズヨガとは、子どもたちが安全に楽しくヨガをできるように、そしてヨガの効果を得られるように、呼吸法やポーズをアレンジしたものです。
欧米では、幼稚園や小学校の授業に導入されるなど、教育の一部として根付きつつあります。
日本でもヨガが一般的になるにつれ、キッズヨガにも注目が集まり需要も高まっています。
憧れのスポーツ選手がヨガをトレーニングに入れているなど、ヨガが身近になっていることで、自らヨガをやってみたいと興味を持つ子どもも増えています。
主に3歳から12歳までの子供たちへの指導です。
スタジオやご自身で開催する短髪イベント、あるいは定期的なクラスのほか、児童館、保育園、幼稚園、小学校での出張クラスを行なえることを目指します。
キッズヨガの一番の目的は、ポーズの正確さより、安全に楽しく行うことです。
子どもたちはヨガという遊びの中で、自然に身体と心のつながりやリラックスを覚えます。
キッズヨガにはどのような効果があり、成人向けのヨガとどう違うのか?
キッズヨガの目的は、「健やかな身体と心をはぐくむ」ことです。
おもに3歳から12歳までの世代を対象としており、ぽーーずの正確さより、安全に楽しく行うことに重きを覆置いています
身体感覚や精神を養い、上手にリラックスができるようになるよう、促すことが大切です。
キッズヨガをすることで得られる効果を見ていきましょう。
身体の使い方が身につき、身体感覚が上がります。
たとえば、ヒザを曲げるという動作は、足の裏と足首とヒザ、股関節が協力して初めて実現します。
身体の使い方が上手になるということは、各部位の協力がうまくいくことを意味し、それにより、関節気の負担のないスムーズな動作が生まれるのです。
その結果、ケガをしにくくなり、より高いパフォーマンスを発揮できるようになります。
たとえば、足の指を開くことが苦手だったのに、日々意識して続けるうちに徐々に開くようになるなどの変化が出てきます。
身体や心の変化への気づきは、自分への信頼感、すなわち自己肯定館へとつながります。
また、初めてのことや苦手なことにもチャレンジしてみよう、続けてみようという気力も養うことができます。
背がぐんと伸びる時期に、骨が成長して長く伸びていくそのスピードに筋肉の成長が追い付かないと、筋肉は引っ張られて固くなります。
硬くなった筋肉は、骨の成長を妨げることもあります。
ヨガをすることで、筋肉はしなやかになり、関節は柔軟性と安定性を増し、成長していく骨をサポートしてくれるようになります。
また、サッカーや野球など、動きが左右非対称になるスポーツに取り組んでいる子供の場合、片側の同じ関節ばかり負担がかかりがちです。
これは、成長期の子供たちの骨の成型にマイナスの影響を与える可能性があります。
ヨガのポーズは左右で行うため、左右のバランスを整えることができます。
リラックスする力、そして回復する力も体力の1つです。
緊張している時、不安なとき、「リラックス!」や「深呼吸!」と声をかけられても、普段から練習をしていないとなかなか難しいものです。
力を抜かなければと思うあまり、逆に力が入ることもあります。
呼吸やポーズの練習によって、リラックスとはどういうことか、どうすればリラックスできるか、体験を通して身につけることができます。
ヨガでは、背骨に働きかけるポーズが多くあります。
しなやかな背骨を養うことは、骨や筋肉だけでなく、背骨の中を通る神経、さらには脳の働きを高めることに繋がります。
背中が固く肩が前に出ている猫背の子どもの姿が目立ちますが、小さいころからテレビやゲーム、スマートフォンを相手にすることが多く、外遊びが減っていることも大きな原因と考えられます。
姿勢は見た目だけでなく脳や心にも影響するため、ヨガで姿勢が整うと脳の働きも高めることができるのです。
過度なストレスがかかり続けると、段々と背中が硬くなって胸が縮こまり、呼吸も浅くなります。
チャレンジする意欲はなくなり、不安ばかりが増えていきます。
そんなとき、たとえば背骨を柔軟にする「猫のポーズ」や胸を開く「ヘビのポーズ」、背骨を緩やかにねじる「ワニのおひるねポーズ」を行うと、自然と背中の緊張がゆるみ、胸が開き、呼吸は深くなります。
安心して、またはじめてみようという意欲も出てきます。
このように身体と心のつながりについてヨガを通じいて理解を深めていくと、ストレスに気付く力、そして対処する力が身につきます。
ヨガは、技やスピードを競い合うものではありません。
人と比べないことを大事にします。
ポーズや呼吸法の練習を通して「今ここに生きる自分自身」を受け入れることが上手になると、自然と「今ここに生きる他者」を思いやる気持ちが芽生えます。
また、キッズヨガでは、パートナーポーズやグループワークを通して、他者と息を合わせる力=協調性を養います。
基本は、成人向けのヨガと同様で、呼吸法とアーサナ(ポーズ)が中心です。
ですが、キッズと一口に言っても、年齢や発達段階によって、できること/できないこと、したほうがよいこと/しないほうがよいこと、効果的な指示の出し方などは異なります。
したがって、子どもたちにヨガを指導する際は、参加するキッズの成長段階を考慮してクラスを構成する必要があります。
子どもたちが日々著しく成長しています。
身体や体重など、数字に見て取れる変化のほか、動きの質や言葉、コミュニケーション、記憶、ものの見方や捉え方、感情表現など、発達は身体と心の様々な面で現れます。
また、発達は時間的経過を軸にして、階段を一つ一つ上がるように順を追って進んでいきます。
つまり年齢や発達段階に応じて、適した運動、適さない運動があり、指導法も発達段階に応じて柔軟に変えていくと、伝わりやすくなります。
イベントなどの単発クラスでは、、参加者を募る段階で対象年齢いやクラスのテーマをある程度提示し、それにあったレッスンプランを準備します。
継続的に行うクラスの場合は、例えば同じ6歳児のクラスでも、春には難しかったことが夏には楽しめるようになっていたり、夏には興味を示していたことが秋には物足りなくなってきたりというようなことが起こります。
また、一見すると大人を困らせるような行動が、子供の成長にとって重要な意味を持っていることもあります。
1.幼児(3~6歳)
・身体の基礎的能力がつき、依存から自立へと移行する時間
・脳の重量はおよそ1100~1200gに増加し、成人の脳重量の約80%に達する。
・脳下垂体から分泌される成長ホルモンの働きが強まり、骨の成長の促進や、筋肉組織の強化につながる。
・様々な思考回路がつながり、知っていること同士をむすびつけて考えられるようになる。
・決まりがわかってくる。
・物を見たてたり、何かをまねしたりする遊びが始まる。
キッズヨガの実践例
星のが絵を描いたカードを見せて、「これなーんだ!」「おほしさま!」「では、お星さまに変身してみよう」
・心身のコントロールができるようになり、社会性が身につく時期。
・視覚、聴覚、視力などの感覚器及び、それらと関連する機能の感受性が向上。
・足根骨が成人と同じ7個になり、足を使った運動がより巧みになる。手根骨は4~5個ち大人の半分に。
・バランスを取る能力が発達。
・「~しながら~する」ことが上手になる。
キッズヨガの実践例
「星のポーズ」をとり、キラキラ星の歌を歌いながら、右左片足ずつつに体重を移動させてバランスを取る。
・身辺自立がほぼ確立し、仲間意識が芽生え、協調性が育つ時期。
・前頭葉の前頭前野では、ニューロンの数やシナプスの数が5歳ころまで増大。その後ゆるや阿仁減少する。経験や学習によって、ニューロンの回路網が形成される。
・つま先立ちや片足立ちなど不安定な姿勢での静止制御に挑戦する。→腰を中心に頭、胴体、手足を屈伸させて柔軟にバランスをとり、足の指先に力を入れて重心を制御することが出来始める。
・変化のあるものや、筋道をたどって楽しめるものに興味や関心を持つようになる。ストーリーのある話を好むようになる。
・対面する相手の左右がわかり始める。
・過去~現在~未来のなかでの「自分」について、「大きさ」の変化に注目してとらえ始める。→過去~現在~未来のなかでの「自分」の変化について、大きさだけではなく能力を習慣といった点にも注目するようになる。
キッズヨガの実践例
宇宙を旅するストーリーの中でポーズを行う。「星のポーズ」のバリエーションに挑戦。おじぎした星→空を見上げた星。
・成長ホルモンの成熟が進み、6頭身になる。
・脳の重さはおよそ1300g、成人の脳重量の約90%に達する。
・中枢神経系の成熟が進んで視力が成人に近くなり、中間的な色、音などへの感受性がより敏感になる。
・手根骨が6個になる。
・背筋力は20㎏を超え、握力は10㎏前後となり、腕をお屈曲させる力も強くなる。
・重心の置き方や力の入れ方のコツをつかみ、身体のバランスを取るのが上手になる。全身運動が滑らかで巧みになる。
・7体験から、自信や予想や見通しを立てる力が育ち、心身共に力があふれ、意欲が旺盛になる。
・思考力や認識力も高まり、自然自主や社会事象、文字などへの興味や関心も深まっていく。
・身近にあ大人に甘え、気持ちを休めることもあるが、さまざまな経験を通して自立心が一層高まっていく。
キッズヨガの実践例
ストーリーに沿ってポーズをとり、クラスの最後に「ヨガストーリーの中で一番気に入ったひとこま」などのテーマを決めて絵を描く。
2.小学生
学童期に入ると、他社と自分を比較したり、周りから評価されることによって、ものごとについての苦手意識や他社への劣等感を感じるようになります。
ヨガの時も、「私は身体が硬いから・・・」と気にする子どもがいるでしょう。
「ヨガの練習は、だれかとの競争に勝つためではなく、自分自身とコミュニケーションをとる時間」であることを毎回確認しましょう。
まだまだ空想を楽しむ時期ですが、ポーズや呼吸そのものへの興味や理解も高まりつつあります。
思春期にさしかかり、心も身体もぐんと大人に近づきます。
学校や塾、習い事などで日々時間に追われ、また友達や家族との関わりの中で、ストレスを抱えている子供も多くいます。
回復のためのヨガであるリストラティブポーズを入れるなど、身体も心も休ませ追完を必ず設けましょう。
また、継続的なクラスの場合は、ヨガの練習を家でも習慣として取り入れていけるよう、クラスのテーマに合わせて宿題を刺してもよいでしょう。
本来、成長の真っただ中にある子どもは、大人に比べて軟骨の部分が多く筋肉が柔らかいものですが、近年、足首の周りの筋肉が固くしゃがみ込めなかったり、背骨や骨盤がしなやかに動かないためにいわゆる猫背になっていたり、身体のバランスが悪い子供がとても増えています。
その理由はおもに、2つに分けられます。
ゲームやインターネットなどの室内遊びや塾通いで、放課後に身体を動かさずに目や手ばかりを使う烏子供が増えている。
これでは、骨、関節、筋肉、神経といった運動器の機能が健全に発達しない。
野球、サッカー、バレエなど、幼少期から決まった種目の上達を目指して練習を重ねることにより、同じ筋肉ばかりが過度に発達し、柔軟性や運動機能のバランスが損なわれてします。
改善策としては、遊びを通して多様な動きをすることがあげられます。
それには、ヨガがピッタリです。
保育園や幼稚園、小学校でキッズヨガが取り入れるという試みは年々増えていますので、欧米のように授業の一環としてヨガが行われる日もそう遠くないかもしれません。
風船をイメージする、声を出すといった、キッズヨガ独特の呼吸法を学ぶ
お母さんのおなかの中からオギャーと生まれた瞬間から息を引き取るその最後の瞬間まで、人は呼吸をして生きています。
普段の遊びやスポーツの中では無意識に行っている呼吸ですが、子どもたちにとっても呼吸の質はとても大切です。
身体を動かして遊ぶと自然に呼吸が付いてくるのが本来のこどもですが、勉強やゲームなどで目や頭を使うことが多く、日ごろの呼吸が浅い子供が増えています。
キッズヨガでは「呼吸と身体はつながっている」「呼吸と心はつながっている」ことを体験して学びます。
呼吸に慣れていない子どもを指導するときは、風船を使うなど、視覚的に伝えるのも効果的です。
息を吸うと身体が膨らみ、息を吐くと身体はしぼむことを理解させましょう。
歌を歌ったり、動物の鳴きまねをしてもよいでしょう。
声を出すことは、息を吐くことだという感覚をつかみやすくなります。
ふーっと声に出すことから意識的に息を吐く練習を始めるのもよいでしょう。
仰向けになります。
両手をお腹の上に置き、ゆっくり呼吸を繰り返します。
お腹が膨らんだり渋んだりするのを手で感じてください。
安楽座か正座で座って行っても構いません。
(風船が膨らんだりしぼんだりするよ。)
正かひざ楽座で座ります。
胸の前で両手を合わせ、人差し指だけ残して、指と指を絡ませて握ります。
人差し指をロウソクに見立て、身体から少し話しましょう。
ロウソクの火を消すように生きよいよく吹きかけます。
次に指をもっと身体から離し、細く長く息を吹きかけます。
手を離し、ヒザの上に置きます。
(フーッツ)(ロウソクを吹き消してね)
正座か安楽座で座ります。
両手でお花をつくり、鼻の香りを嗅ぐように鼻から深く息を吸います。
そして「はぁ~」と声に出して吐きます。
みつばちの呼吸とつなげて行います。
(花のにおいをかいでみましょう)(はー。いい匂い)
1.正座か安楽座で座り、手を膝の上に置いて背筋を伸ばします。
目をつぶったまま、鼻からたっぷり息を吸い、口をつむってmmmmmmmmとみつばちの羽音の様な声を出しながら、ミツバチが身体の周りを飛んでいるように円を描きながら上体を回します。
(みつばちの羽の音だよ)
2.花の呼吸法を間にはさみ、次は反対周りでみつばちの呼吸を行います。
(ブーン)
ウォーミングアップの方法と、やる気を持たせ、身体を温める工夫を学ぶ
キッズヨガのウォーミングアップでは、ゲームや歌を使って動くことで身体を温め、アーサナへの準備運動を行います。
いろいろ動物歩きの「カエル」では、足首~ヒザ~股関節の連動性を、「カニ」では柔軟性を高められるほか、「手足ゆらゆら」ではリラックス効果、おしりタッチでは太ももの裏をほぐす効果が期待できます。
4種類の生き物の姿になって、ヨガマットの上を歩きます。
「ネコ」では、手とヒザと足の指先を床につけて歩きます。
「クマ」では、お尻を上げて、手のひらと足の裏を床について、優しく歩き回ります。
手のひらはパーにして、しっかり開きます。
(ニャー)(のっし、のっし)
2.「カエル」では、両手のひらと足を床についてから、ピョンピョンと飛び跳ねます。
「カニ」では、両手をチョキにして、横歩きに歩きます。
(チョキチョキ)(横に歩くよ)(そーっと飛ぼうね)(ゲロゲロ)
1.安楽座になって座ります。
手を前に出します。
手をグーッと握りしめてパッと開きます。
足を伸ばします。
顔でつくるグーパー、自分の左手で行うグーパーなど、いろいろなバリエーションがあります。
(グー)(パー)
2.しゃがんだ体勢になります。
顔の前で両手を合わせ、手をグーの形にします。
グーッと身体を智締めてからパッと立ちあがり、両手を広げます。
(グー)(パー)
仰向けから始めます。
手と足を天井に向かって伸ばし、手足をブラブラと揺さぶります。
身体の中に水があるのをイメージし、それを揺らすようにします。
関節がリラックスしてきたら手を下ろします。
おやすみしましょう。
(クラゲみらいにね)(ブラブラ―)
両足をそろえて立ちましょう。
手の甲をお尻につけます。
片足ずつヒザを曲げてカカトでお尻にタッチします。
ヒザの向きが床を向くようにしましょう。
カカトがおしりにつかなくても、つけようと蹴りだすことが大切です。
ももの裏がぽかぽかしてくるまで続けましょう。
(ヒザを地面に向けてタッチしよう)
キッズヨガのポーズの効果と、声掛けや工夫、注意点を学ぶ
キッズヨガでは、前屈、後屈、体側伸ばし、ねじり、バランス、リラックスの6種類のポーズをバランスよく組み合わせ、物語やテーマに沿ってクラスを組み立てます。
子どもは、身体が動くと自然に呼吸するので、特に幼児期~小学校低学年クラスでは、呼吸の指示はしなくても構いません。
呼吸が止まっているようであれば促しましょう。
ポーズの正確性は求めません。
楽しくのびのびと動くように指導しますが、子ども自身やほかのこどもに危険がある場合は、注意しましょう。
両膝を立てた体育図割です。
三角座りとも言います。
楽に座れる安楽座です。
クラスの間に何度も出てくるので、覚えやすい名前を付け、クラスで共有しておくとよいでしょう。
足を腰幅に開いて立ちます。
足は大地に下りていて、頭は空に引き上げられていきます。
(どっしりとした 山のイメージで)
「山のポーズ」を行ってから両手を胸の前で合わせます。
息を吸いながら、両手を空の上に向かって広げます。
息を吐きながら両手を胸の前に戻します。
繰り返し行います。
(いきおいよく 火がふきだすよ)
1.両足をそろえて立ち、両手を上に上げて手を合わせます。
(おへその向きは正面に)
2.一度息を吸い、吐く息に合わせて両手の指先を斜め左上に伸ばします。
吸う息で正面に戻り、吐き息で斜め右上に伸ばし、酢って正面に戻すの繰り返します。
左右のバランスを調節し、肋間筋をストレッチします。
(丸くなっり 細長くなったり するのなんだ?)
1.床と足で正三角形が作れる程度に開きます。
腕を左右に広げます。
どれだけ開脚できるかを競いがちです。
あくまでもきれいな星野形を思い出させます。
2.重心を移動させて、右へ、左へと身体を動かします。
このとき、「キラキラ星」を歌っても良いでしょう。
バランス感覚がアップします。
3.動きを止め、手を腰に当てます。
一度息を吸い、吐く息に合わせて身体を前に倒します。
おじぎをしたお星さまになります。
足が痛くならない程度に身体を倒します、
ヒザを少し曲げても良いでしょう。
(こんにちは~)
おじぎをした星から両手も床につき、両手の親指が隣り合うところまで手を歩かせます。
左手を地面に残したまま、右手を空に向かって上げます。
息を吐きながら右手を地面に下ろし、息を吸いながら左手で同じことをします。
吐きながら手を床に戻し、手を歩かせて肩幅くらいまで離します。
息を吸いながら背筋を伸ばして、一度顔を上げます。
息を吐きながら、手を腰に当て、アゴを引いたまま吸う息で身体を起こします。
足を閉じ、手も下げましょう。
(キラキラキラ)
1.マットの前に脚を揃えて立ちましょう。
右足を大きく一歩後ろに引き、おへそと顔は正面に向きます。
左ヒザをゆっくりと曲げます。
吸う息に合わせて両腕を上げ、空に向かって手のひらを合わせます。
上げた手を見上げながら呼吸を続けます。
「英雄のポーズⅠ」です。
体幹が鍛えられ、下半身が安定します。
(力強く優しい ヒーローだ!)
2.後ろ足を地面から離して片足立ちになり、手の指先から脚の指先まで一直線になるようにします。
吐く息に合わせて、ゆっくりと足と手を下げ、足を揃えます。
「英雄のポーズⅢ」です。
反対側も行います。
バランス感覚がよくなり、腹筋、背筋、脚力が強化します。
両足をそろえて立ち、足を大きく広げます。
左脚は左に向けて、右脚はつま先がかかとより少し内側に向くようにします。
腕を大きく左右に広げます。
吐く息に合わせて左ひざを曲げます。
安定したら、左手の先の方を見ましょう。
吸う息に合わせて左脚を伸ばし、足腰を強化し、腹筋と背筋のバランスをアップします。
山のポーズで立ちます。
右足裏を左脚の腿の内側につけます。
胸の前で両手を合わせます。
両手を上に伸ばし腕を広げます。
反対側も行います。
集中力とバランス感覚がアップします。
(足のうらが 根っこだよ)
1.肩甲骨の可動域が広がるポーズです。
足を腰幅に広げて立ちます。
手を後ろで組み、肩を寄せて胸を引き上げます。
2.組んだ手を鳥がはばたくようにやさしく上下に動かします。
つま先立ちになり、腕を動かします。
腕は気持ちよい範囲で動かします。
(バタバタ~)
右足を軸にし、左のかかとがお尻に近づくようにヒザを曲げ、両手で左足を取り、左ヒザを床に向けます。
左手で左足を持ったまま身体を前に倒します。
反対側も行います。
バランス感覚と背骨の柔軟性を養います。
足を伸ばして座ります。
背中を丸めないように、背筋を長く伸ばします。
息を吸いながら両手を天井に向かって上げて背筋を長くします。
吐きながら身体を前に倒していきます。
吸う息で腕を再び伸ばし繰り返します。
最後は両手を身体の横に置き、元の姿勢に戻ります。
(ザブーン)
ヒザを外に開き、足の裏と裏を合わせます。
カカトを身体の方に引き寄せて、ピースの指で足の親指をつかむか、手で足をつかみましょう。
やさしくぱたぱたとヒザを動かします。
そのまま身体を倒します。
柔軟性を高めようとして、手でヒザを床の方に押すのは、負担が大きすぎるのでやめさせましょう。
足を大きく開きましょう。
くじゃくが羽を広げるように息を吸いながら両手を上げて合掌します。
吐きながら下ろします。
これを繰り返します。
両手を上げて左右に身体をひねったり、身体を前に倒したりしてもよいでしょう。
どれだけ開脚できるかは競わず、可能な範囲で脚を開きましょう。
股関節の柔軟性がアップし、腹筋のバランスが整います。
足は腰幅に広げ、手を足と足の大間につきます。
ヒザの下から手を外に通します。
身体を丸めて、頭をしまいます。
ゆっくりと呼吸を繰り返します。
手を歩かせて足と足の間に戻し、ゆっくりと身体を起こします。
股関節と背骨まわりの柔軟性をアップします。
そけい部リンパを刺激し、腸を整えます。
(カメのようにジーッと)
足を腰幅に開き足の甲は床につけます。
ヒジから手のひらまでを床につけます。
肩の下にヒジが来るのが目安です。
ヒジから手のひらで床を押して、上半身を起こします。
背骨の柔軟性がアップし、呼吸が楽になります。
(シューツ)(長~いヘビをイメージ)
1.手のひらを下にしてうつ伏せになります。
「バッタのポーズ」です。
吸う息に合わせて手と足を持ち上げます。
背骨まわりの柔軟性をアップし、姿勢を改善します。
2.吐く息で手と足を下ろしていきます。
手で枕を作って右のほおを手にのせて、休むと「ワニのポーズ」になります。
3.手を背中の後ろで組みます。
「サメのポーズ」です。
息を吸って手と足を持ち上げます。
首の後ろを長く伸ばしましょう。
背骨や肩まわりをほぐします。
腕を開くので、呼吸がしやすくなります。
吐き息で手と足をおろし、「ワニのポーズ」で休みます。
4.両手は前に伸ばします。
「スーパーマンのポーズ」です。
息を吸って足と腕を上げ、飛んでいるような格好になります。
呼吸を繰り返します。
手の指先から、足の指先を離すようにします。
吐きながら着地し、「ワニのポーズ」で休みます。
背中テーブルのポーズをとります。
息を吸いながら背骨をゆっくり反らせ、「ニャー」と言います。
次に、吐きながら背骨を天井に持ち上げるようにして背中を丸めます。
自分のおへそを覗き見るようにして、ここでも、「ニャー」。
これを繰り返します。
背中テーブルの姿勢に戻り、お尻の位置は変えずに、手を遠くの方に伸ばして「ニャー」。
グーンと猫のように気持つよーく伸びをします。
ゆっくりと手を歩かせて、背中テーブルに戻ります。
テーブルトップの体勢から始めます。
ヒザを伸ばしてお尻を上げ足踏みします。
右ヒザ、左ヒザと代わる代わる曲げます。
幼児は頭を床につけたがりますが、首への負担が大きいので注意しましょう。
「頭は床から離そうね」と、否定形ではなく提案形で声をかけましょう。
手を前に伸ばしてお腹を腿にあずけます。
手はお尻の横か前に伸ばします。
呼吸を繰り返します。
お尻の横に伸ばしている手を前につき、手を身体のほうに歩かせながら頭が最後になるように起き上がります。
背骨の柔軟性がアップします。
自律神経のバランスが良くなり、リラックスできます。
1.マットを縦に使い、前に立った、「山のポーズ」を取ります。
2.息を吸いながら両手を大きく空に向かって広げます。
頭の上で手を合わせます。
3.息を吐きながら飛び込むように腕を下ろしていき、おじぎをします。
4.息を吸いながら頭を上げます。
5.吐きながらもう一度おじぎをします。
6.息を吸いながら身体を起こしていきます。
その時、両手も一緒に広げていき、頭の上でもう一度合掌します。
これを繰り返します。
7.最後に「山のポーズ」に戻ります。
パートナーワークでは、楽しみながらほかのこどもと息を合わせて動くので、協調性が養われます。
「いすのポーズ」は、頤の手を握り合い、自分の後ろにいすがあるイメージして、ゆっくり腰を下ろしていきます。
ゆっくり腰を下ろしていきます。
ここで深呼吸を数回繰り返します。
背中をピッタリとくっつけた状態で腕を組み、「1,2の3」とタイミングを合わせて、お互いの背中を支えながらゆっくりと立ちあがります。
(息を合わせて)
おしりだけで身体を支えて座ります。
相手に近い方にヒザの下から手を伸ばし、相手の手をつかみ、バランスを取ります。
グループで行う場合は、輪になって行います。
リストラティブとは、「回復」という意味です。
心を落ち着けて、体を休めるのが目的です。
照明を暗くして、リラックスできるBGMをかけ、温度を上げて、心地よい環境で行います。
子どもたちは、学校や塾、習い事、スポーツなど、常に追われて疲れています。
疲れていると、集中したり、力を発揮するのが難しくなります。
また、自分や他人に対してイライラして、人や物に当たってしまうことがあります。
子どもたちにリストラティブのポーズを紹介するときは、「充電の時間」など、イメージしやすい名前で紹介しましょう。
身体を委ねる感覚を味わうために、ボルスターやブランケットなどのプロップスで身体と床の間のスペースを埋めるようにすると、よりリラックスできるでしょう。
プロップスの代わりに、枕や毛布でも代用できます。
1ポーズの目安は5~10分ですが、子どもたちの様子を見ながら適宜判断してください。
仰向けになり、息を吸いながら右足を天井に上げ、吐きながら右足を左側に倒します。
このとき、右脚を曲げてもよいでしょう。
仰向けで両ヒザを立て、ヒザを外に倒し、両足の裏を合わせます。
股関節回りのストレッチが強すぎる場合は、ヒザ下に丸めたブランケットを入れるとよいでしょう。
正座から始めます。
指先を前にして手のひらをおしりの後ろにつけます。
手のひら、ヒジ、背中の順にゆっくりと仰向けになっていきます。
ストレッチが強い場合は、ボルスターやブランケットなどを使いましょう。
消化を促す効果もあります。
マットを壁にくっつけて敷きます。
壁に対して横向きになり、三角座りで座りましょう。
ゆっくりと壁に足を上げながら仰向けになります。
カカトを壁にあずけて、腕は楽なところを広げます。
ヒザをゆっくりと曲げて足の裏を壁に戻します。
両手両足を少し広げて身体全体をマットや床にあずけます。
ゆったりとした呼吸を続けます。
腰や背中が落ち着かない場合は、ブランケットを丸めてヒザの下に置きましょう。顔もできるだけリラックスさせます。
大きくあくびをしてアゴの緊張を取りましょう。
3~10分程度そのままお休みしましょう。
1クラスの目安時間は、30~60分が適切です。
「あいさつ」と「やくそく」から始まり、呼吸法、ウォーミングアップ、ポーズ、リラックスを含んだヨガタイム、最後にお絵かきタイムが入り、「おわりのあいさつ」で終了します。
ヨガタイムでは、環境や参加者の年齢、人数などを考慮しながらテーマを決め、呼吸法、ウォーミングアップ、ポーズ、リラックスの流れに沿ってクラスを組み立てます。
呼吸法を最後に持ってくるなど、順番が入れ替えても構いません。
幼児 ヨガタイム30分+お絵かきタイム15分=45分
低学年 ヨガタイム45分+お絵かきタイム15分=60分
高学年 ヨガタイム60分
はじめに、クラスの最初にあいさつすることで、これからヨガの時間が始まるという気持ちの切り替えを行います。
ざわついたり、気が散っていたりする子供が多ければ、「やくそく」の前にロウソクの呼吸などで、クラス全体を落ち着けてから始めるとよいでしょう。
クラス開始時間が近づいたら、音楽を楽しいものから落ち着いたものへ替えて、明かりを落とします。
、手を胸の前で合わせ、ヨガのあいさつ「ナマステ」ととなえるなど、儀式のように、いつも決まった流れでクラスをスタートすると、子どもたちはヨガのモードに入りやすくなります。
また、「ナマステ」の意味をかみ砕いて伝えてもよいでしょう。
「やくそく」は、クラスの間、いつでも確認できるように、ボードに書くか、紙に書いて壁に貼り、子どもたちによく見えるようにしておきます。
習慣として身につけるためににも内容を頻繁に変えずに使い続けましょう。
また約束の数が多いと守りにくいので最低限に絞り、定着するのを待って一つずつ増やしていくとよいでしょう。
最後はリラックスです。
幼児や小学校低学年では、リラックスをするのが難しいこともあります。
そんなときには、代わりに絵本を読み聞かせたり、お絵かきタイムを設けたりするとよいでしょう。
ヨガのクラスの最後を穏やかな気持ちで過ごせることが大切です。
最後は、ナマステのあいさつでクラスを締めましょう。
1.自分のマットの上でヨガをしよう→(意味)マットから出ない。
2.呼吸はやわらかく、動きはゆっくり→動いている間も、呼吸を止めない。
3.からだの声を聴こう→無理をせず、気持ちがいいところでポーズをとる。
4.先生の話をよく聞こう
5.どこか痛くなった時やトイレに行きたくなった時などは、手を上げて先生に言おう
クラスでは、すべての子供が見通すことができるか、必ず確認します。
安全面だけでなく、こんにゅにけ―ションの観点からも、一人一人の顔が見えて目が合うように、自分の立ち位置や子どもたtのヨガマットの位置を調整しましょう。
また、スタジオや会場の環境確認も大切です。
床の素材 | フローリング→ヨガマットを使う。ヨガマットがない場合は、立ちポーズ中心に組み立てる。 じゅうたん→ヨガマットを使う。ヨガマットがない場合は、バスタオルで代替可能 芝生、土、砂浜→ヨガマットを使う。ヨガマットがない場合は、立ちポーズ中心に組み立てる。 |
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温度 | 空調の有無、屋外であれば、天候、気温、風邪の有無を確認。リラックスの時間は身体を冷やさないようにする。 |
明かり | 蛍光灯か白熱灯か自然光か 一般的に白熱灯色の方が落ち着きやすい 明かりのコントロールは可能か リラックスの時間は明かりを落とす。暗がりが苦手な子供もいるので、声をかけて確認 |
音 | 音響設備の有無。声の通りやすさを確認。広い会場または大人数の場合、マイクの要不要を事前に確認 |
ホワイトボードや黒板 | 有無を確認。今日のクラスの約束やテーマ、その他ポイントになることを柄や言葉で書くと、興味を持ちやすい |
その他 | 危険なものは外へ出す、気が散るものには布をかけるなど工夫をし、子どもたちがヨガに集中できる環境を作る |
緊急時の対応 | 地震などの際の避難経路、ケガや病人が出た時の為に救急箱の用意と置き場所、救急車の手配の為に会場の住所を明記しておく |
キッズヨガのクラス開催のシチュエーションは多岐にわたります。
・ヨガスタジオのこどもの日特別プログラムとしてのキッズヨガ
・アウトドア音楽イベントのこども向けコンテンツとしてのキッズヨガ
・児童館の親子向け定期開催クラスとしての親子ヨガ
・フィットネスクラブの子育て応援プログラムとしてのキッズヨガ
・スポーツをする子どもたちへのキッズヨガ
・学童クラブの夏休み企画としてのキッズヨガ
・小学校のサマースクールでのキッズヨガ
主催するのが自分なのか、依頼を受けてクラスを開催するのかによっても、クラスの運営のしかたは変わってくるでしょう。
後者の場合、主催者にはキッズヨガを企画した意図があるはずです。
また、キッズヨガを知ってもらう良い機会になります。
主催者とのコミュニケーションをしっかりとって、クラスを構成しましょう。
一人一人の生徒に目が行き届き、指導することができる人数には限りがあります。
また、幼児ではトイレに行きたくなったり、やりたくない子どもが出てくるなど、イレギュラーな事態が起こるので、子どもの人数が少なくてもアシスタントを用意しておくことをおすすめします。
アシスタントの仕事は、クラス全体のン進行サポート、雰囲気作り、一人ひとりのケア、空調管理、照明の調整、音響の調整、プロップスや画用紙、色鉛筆の配布など、多岐にわたります。
なので、あらかじめ全体の流れをクラス計画書シートをもとに説明しておきましょう。
また、起こりうることは何か、フォローしてほしいのはどの部分化など、お願いしておきましょう。
アシスタントは、キッズヨガの先生を志すヨガの先生を募集するか、幼稚園や保育園、小学校で行う場合であれば、クラスの先生やスタッフにお願いしてみましょう。
参加する子どものお母さんにアシスタントに入ってもらうことは、子どもが集中力を失いやすいのでおすすめしません。
子どもの服装は、動きやすく、着心地の良いものであれば、比較的自由です。
ただし、裸足で行うため、足までつながっているタイツはNGです。
動きやすさの観点から、スカートやジーンズも適しません。
Tシャツやノースリーブのシャツに短パン、レギンスなどがおすすめです。
もしスカートをはいてきてしまった子供がいた場合は、開脚のポーズはしないなど、シークエンスの選択に配慮しましょう。
参加者の持ち物は、ヨガマットか代わりになるバスタオル、ポーズの補助や汗拭き用のタオル、水分補給の飲み物などです。
ヨガマットは、どこまでが自分のスペースかを視覚的にわかりやすくする目的もあります。
一方、講師側は、BGMにする音楽、絵本やカード、画用紙、色鉛筆やペン、名前シール、ティンシャやベル、クリスウラルチューナー(騒がしくなったとき、先生の話に意識を向けてほしいときに)を用意しておきましょう。
事前にクラス構成やクラス管理事項をまとめたクラス計画シートを作成して、クラスに備えておきます。
フォーマットを作ると、漏れが少なく、後で見比べやすいのでおすすめです。
また、クラスの振り返りも、このシートを基に行ないます。
指導方法は、重みマットの並び方で2つに分かれます。
先生が子供と向かい合って指導する方法。
「右手を上げて」と指示を出しながら、先生は左手を上げる。
「先生を鏡だと思って動いてね」と声が消しましょう。
マットを放射線状に並べ、全員が中心を向き、輪になって行います。
くらすの一体感が生まれやすくなります。
左右の統一が難しいので、ウォーミングアップでは右左を確認できるものを選ぶなど工夫しましょう。
円形指導のバリエーションと言えます。
スペースが縦長の場合た人数が多いときに有効です。
キッズには、できるだけわかりやすい言葉を使います。
指示が伝わっているかどうか確認しながらクラスを進め、伝わっていないようであれば、声の大きさや抑揚、言葉の置き換えなどで工夫します。
想像力に働きかける言葉がけがポイントです。
根っこが土地の中に広がって。。。
枝が空までぐんぐん伸びていって。。。
また、擬態語、擬音語を使うのもお効果的です。
猫がグーンと背中を伸ばします。
黒船のようにふわあーっとふくらみ、吐くときにはシューッとしぼみます。
ポーズについては、子どもがイメージしやすい名前で呼びましょう。
「犬のポーズ」「猫のポーズ」「亀のポーズ」といった一般的な呼吸法やポーズ名を使うほか、例えば「チャイルドポーズ」を「卵のポーズ」や「タコのポーズ」と言い換える、あるいは、いつもはパシュチモッターナーサナが「波のポーズ」であっても、あるときは「猫のポーズ」の背骨の動きを波に例えて「波のポーズ」とするなど、自由に名付けてください。
子どもたちと名前を付けあうのも面白いでしょう。
サンスクリット語はイメージしにくいので、幼児、小学生のクラスでは通常使いません。
子どもはまねをすることで理解します。
新しいポーズを行う際には、必ずデモンストレーションをして見本を見せてから行います。
また、子どもはチャレンジを好みます。
子どもの「やってみたい!」という意欲を育てながら、安全を守りましょう。
そのこにとって危険と考えられるポーズの完成形をあえてやってみせることを避け、修正ポーズや代替ポーズを用意しましょう。
講師が自分でヨガウェアーは、デモンストレーションすることを考慮して選びます。
おへその向き、ヒザの向き、ヒジの向きが子供たちに見えやすい物がよいでしょう。
また、子どもの気が散らないよう、、胸元が広く開いたウェアーやタイトすぎるウェアーは避けてください。
アライメントを整えたり、ぽーおずを深めたりするために行うアジャストメントですが、キッズヨガでは、基本的には危険を伴う場合のみ行います。
アジャストメントをする必要があるときには、かれから、このために、こういうアジャストメントをします、というデモンストレーションを見せて、その必要性を子どもが理解してから行います。
中には、触れられることを深いと感じる子供もいます。
「もし触れられるのが嫌だなと思ったら手を上げてね」と声をかけるなど、常にオプションを提示しましょう。
キッズヨガでは、「認める」「聴く」「見守る」「叱る」お4つのキーワードに留意して、コミュニケーションをとるとよいでしょう。
子どもに対して声をかけることは、あなたのことを見ているよ、と伝えることです。
見られることで変化は起こり、どうみられるかが変化の質に影響します。
ここでは、講師という立場からの声掛けについて考えってみましょう。
通常では、「上手だね」「「早くできたね」と声をかけがちです。
だれでもほめられるととうれしいものですが、子どもの場合またほえてもらいたいと上手にポーズをとろうとしたり、自分のポーズの出来をまわりと比べてしまうこともあります。
それでは、ヨガの楽しさや、自発性を奪いかねません。
ヨガは、人にどう映るかや人よりどれだけ優れているかを競うものではなく、自分の内側への意識を向けて、今ここにいる自分自身を大事にする練習です。
せっかくのヨガですから、「できばえ」ではなく「気持ち」「過程」や「変化」といった視点から言葉を選びましょう。
たとえば、「呼吸が深くなったね」「集中してるね」「よくチャレンジしたね」などです。
声をかけることと同じくらい大切なのが、聴くことです。
どんな「味わい」を感じているのか、どんな「変化」を感じたのか、クラスの間やクラスの後、子どもの声に耳を傾けましょう。
そこでは良し悪しの判断や評価はせず、聞き役に徹し、ただ共感します。
丸ごと受け入れられることで、子どもの自由な感性が育ちます。
クラスの中で、やる気をなくしてしまう場合があります。
これもまた先生の姿勢を示すチャンスです。
まずは気持ちをたずね、「やりたくなったらいつでも一緒にやろうね」と無理強いをするつもりはないこと、待っていることを伝えておきます。
代替のリストラティブポーズを一つの選択肢として提示するのもよいでしょう。
叱るときには、ただ「それはいけないことだ!」というのではなく、理由をきちんと伝えましょう。
あなたの人格ではなく、あなたの行為が悪かったのだということが大事です。
毎回クラスの最初に「キッズヨガのやくそく」を確認し、ボードに書く、または壁に貼ってみられるようにしておくことで、いつでも立ち直れます。また、何をクラスの約束とするのかについても、子どもたちと話し合って一緒に決めたり、時期をみて見直したりすると、より腑に落ちやすいでしょう。
また、「ダメ!」と頭ごなしに否定すると、抵抗や反発する恐れが生まれ、逆効果になることがよくあります。
さらに強い命令口調で「だめ!」と声をかければ、怖がって講師の言うことを効くかも知れませんが、それだけでは自発的に行動する力は育ちません。
「呼吸はゆっくり」「身体は何て言っているの?」「自分のマットでヨガをするよ」と同じ目線から声をかけましょう。
長いスパンで見守ることも必要です。
子どもはまねをすることで学びます。
あれこれと口で言うよりも、目の前で実を持って見せていると、時間をかけて自然に染み込み、気づくと身に付けていたりします。
忍耐強く、見守りましょう。
子どもにヨガを教えるために必要な資質を確認する
ここでは、特に大切な資質を6つ上げています。
このリストはまだまだあ続きます。
キッズヨガのクラスをしていく中で、ご自身で書き足していってみてください。
子どもは、発達するスピードも、習得する方法も、一人一人異なります。
他社との違いにかっとなり、イライラしたりすることなく、ガマン強く見守って子供に寄り添うことができる度量が大切です。
一人一人に合わせた指導を行うには、一人一人を良く見る必要があります。
同時に、引いた目でクラスを見通し、全体としての大きな流れやまとまりも守られなければなりません。
子どもの場合、完璧なポーズを摂る事は、ほとんどありません。
感性系にとらわれることなく、ポーズの本質はどこにあるのかを考えましょう。
「これでよし」とする柔軟性は、クラスのバリエーションを広げる想像力に繋がります。
講師自身が生徒であり続ける必要があります。
講師がヨガを楽しんでいれば、自然と子供にも伝わります。
余裕がない、あくせくした気持ちは禁物です。
自信をもって指導に取り組み、子どもたちと一緒に成長していきましょう。
自分が体得している事しか生徒には教えられません。
不安があるポーズは、無理して教えないこと。
質問を受けても、わからないことがあればわからないと答え、調べてわかったことは次回シェアするようにしましょう。
実は、笑うことは飛び切りの呼吸です。
笑うとリラックスして、心も開きます。
心が開くと、吸収力が格段と増します。
困ったことも、難しいことも、視点を変えれば笑いになります。
笑いがたくさんあるクラスにしていきましょう。
保護者への説明と目的を理解する
保護者の中には、ヨガの経験や知識がない、あるいは偏った知識やイメージを持っている方もいます。
定期的なクラスであれば、事前にキッズヨガの体験クラスを行い、ヨガの目的や効果について説明しましょう。
また、クラスの内容や子どもたちの様子が保護者にわかるようヨガ通信を出したり、季節のイベントとしてファミリーヨガのクラスを行なったりするのもオススメです。
短髪のイベントクラスの場合は、Webやフライヤーで告知する際に、これから行うキッズヨガがどういったものなのかが伝わりやすいよう、写真や文章を工夫しましょう。
保護者の方は、せっかく参加したのだからしっかりとクラスを受けさせたい、という思いになりやすく、特に親子ヨガの場合は、嫌がる子どもに、無理にやらせようと躍起になる場合があります。
クラスが始まる前に、子どもがやりたくなくなるケースを例にあげて、子どもそれぞれに時期があるということ、クラスに参加したくない子供に対しては本人の心情を優先し、参加できる部分だけ参加することを見守る先生の姿勢を伝えます。
今ここでどれだけやるかやらないかに捕らわれることなく、お母さんが楽しんでいればお子さんもそのうちやりたくなる、という経験などを伝えましょう。
注意事項書、同意書を用意して、事前に保護者に記入してもらうことも大切です。
次のページにひな形を用意しましたので、ご活用ください。
クラス参加同意書
(以下の項目に該当する方はレッスン参加をご遠慮いただいております)
医師から運動を禁じられている方。
他人に伝染・感染するお揃えのある疾患を有する方。
健康上の不安がある方が事前に医師と相談の上、医師の許可を得てください。
以上の項目に同意し、下記に署名いたします。
月 日 氏名
お子様のお名前 氏名
生年月日 年 月 日
緊急連絡先
*個人情報は緊急時のみ利用します。携帯番号など、確実につながる番号をご記入ください。
お子様の持病、アレルギー、心配なことをお知らせください。
持病
アレルギー
心配なこと
ヨガのおポーズをとるときに出てくる、つま先、ひざ、おへそなど、身体の部位の確認ができるものや、動物や自然がモチーフになっているものが多くあります。
ウォーミングアップや、ポーズをとりながら歌うのもよいでしょう?
・ちょうちょ ・ぞうさん ・キラキラ星 ・しあわせなら手を叩こう ・アブラハムには7人の子 ・あたまかたひざぽん
うたいながら身体を動かすわらべうたは、ウォーミングアップにぴったりです。
笑いが生まれて、身体も心もあたたまります。
・なべなべそこぬけ ・あっぷっぷ ・くまさん くまさん
ヨガの時間に気持ちを切り替えるために、またその日のテーマへの導入に、そしてリラックスタイムに使います。
本を選ぶポイントは、なにより読み手である先生自身が好きな本であることです。
・はらぺこあおむし:絵本のストーリーに沿って、卵→青虫→ちょうちょ・・・とヨガのポーズをとることもできます。
・すっすっはっはっこきゅう:こきゅうはいのりのおと!みんなで声を出して読みましょう。呼吸ってなに?の導入に使えます。
・だるまさんシリーズ:ウォーミングアップに使えます。
・ちびゴリラのちびちび:いろいろな動物が出てきます。親子ヨガクラスの導入におすすめです。
・おやすみなさい おつきさま:お部屋の中のひとつひとつに、そして窓の外の星や夜空に、おやすみなさいと語りかける絵本。「おやすみなさいのぽーず」の導入になります。
・くうき:呼吸って何?を考える導入になります。
・あさの絵本:夜明けとともに世界に朝が訪れる、清々しい写真絵本。クラスの始まりに。
・ここはどうぶつのしょかんです:「動物」をテーマにしたクラスの導入におすすめです。
・ベツェッティーノ:じぶんをみつけたぶぶんひんのはなし
・チーロの歌:「感覚」をテーマにしたヨガクラスの導入におすすめです。
・おやすみ、ぼく:親子ヨガや、リラックスが難しいときにおすすめです。
・キッズボッサシリーズ:みんなが知っているあの曲この曲がボサノバのリズムで歌われています。クラス前~クラス中。
・ウクレレジブリ:ウクレレのあたたかい音が心地いい。クラス前~クラス中。
・Goodnight baby:リラックスの時間に。