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スポーツストレッチコース - カイロプラクティック&スポーツストレッチ ひろお豊玉中整骨院

このコースは、予防医学のため自費診療となります。

マッサージ、ストレッチ、体幹バランス訓練を行います。。

スポーツストレッチコース

下半身の股関節の柔軟性・可動域増加、上半身の肩関節・肩甲骨の柔軟性・可動域の増加等効果的です。

高校や、大学生の部活で一歩、『こっそり』差をつけたい方、スポーツをしている方など筋肉の動きを改善したい、スポーツパフォーマンスを向上したい、などの方に最適です!

マッサージで、全身ほぐした後、スポーツストレッチや、IDストレッチ、関節のPNF、オステオパシー等の主義を行います。

肩関節、股関節など特に可動域の大きい関節について柔軟性を調整します。

 

 

1)腸肋筋・2)最長筋

腸肋筋

起始:(腰腸肋筋)腸骨稜、仙骨、下位腰椎棘突起、胸腰筋膜内面、(胸腸肋筋)第7~12肋骨上棘、(頚腸肋筋)第3~7肋骨上縁

停止:(腰腸肋筋)第12肋骨下縁、第4~11肋骨角、(胸腸肋筋)第1~7肋骨角、(頚腸肋筋)第4~6頚椎横突起

神経支配:脊髄神経後枝外側枝C8~L1

血管支配:肋間動脈と腰動脈の後枝

筋連結:最長筋、多裂筋、腰方形筋

 

3)最長筋

起始:(胸最長筋)腰腸肋筋、腸骨稜、下

起始:(胸最長筋)腰腸肋筋、腸骨稜、下位胸椎・上位腰椎棘突起、下位胸椎横突起、正中仙骨稜、(頚最長筋)第1~6胸椎横突起、(頭最長筋)第3頚胸椎横突起・関節突起

停止:(胸最長筋)上位腰椎副突起、全胸椎横突起、腰椎横突起、肋骨角、(頚最長筋)第2~5頚椎横突起、(頭最長筋)側頭骨乳様突起

神経支配:脊髄神経後枝外側枝

血管神経:肋間動脈と腰動脈の後枝、後頭動脈の筋枝、肋頚動脈の深頚枝

筋連結:腸肋筋、多裂筋、腰方形筋

 

4)腸肋筋・最長筋伸張法(背臥位)

開始肢位:背臥位、左上肢は拳上しておく、両下肢は屈曲位、体幹は左回旋。

自分の位置:左側に立つ。自分の左大腿外側部を相手の左下腿に押し付け、骨盤後傾位で固定し、左肘を仙骨部に当てる。自分の右足部はつま先を頭部方向に向け、右手で右肩関節を軽く固定する。なお、体格差があり右肩関節が固定できない時は、右肋骨下部を固定する。

伸張法:体重を右下肢に移しながら両膝を屈曲し、左肘を引き寄せることにより、骨盤後傾、腰椎後弯を呼吸のリズムに合わせて強める。伸張をさらに津y目たいときは、両膝がベッドの高さよりさらに低くなるように調節する。

備考:本法は、腸肋筋・最長筋の中・下部繊維ならびに広背筋外側蕪繊維を同時に伸張する。腸肋筋・最長筋が十分に伸張できれば、同時に深部脊柱筋群である回旋筋・多裂筋も同時に伸張できる。ただし、開始肢位で骨盤後傾が不十分であったり、腰椎前弯が残存している場合は、本筋への疼痛抑制を施行し、腰椎の十分な動きを出してから行う。また骨盤後傾を強調したり、伸張方向を確認するには右手で膝関節部を下方に押し込むとよい。

 

 

 

 

 

 

 

4)腸肋筋・最長筋伸張法(端座位)

開始肢位:端座位・両上肢を屈曲し、頭部後方で組み、頚部を屈曲位にする。

自分の位置:後方に立つ、自分の左膝を相手の左臀部に置き、骨盤を固定する。左手を相手の左腋窩より差し入れ、右上腕部を把持する。右手は、相手の胸背部肋骨面上に置く。

伸張法:左手で相手の上腕部を引き寄せながら、右手で体幹を屈曲・回旋する油に胸郭を押し込む。

備考:本法は、主に腸肋筋・最長筋の上部繊維の伸長に用いる。

 

 

 

 

 

5)僧帽筋上部

起始:後頭骨上項線、外後頭隆起、項靭帯、第7頸椎棘突起

停止:鎖骨外側1/3、肩峰

神経支配:副神経外枝、頚神経叢筋枝C2~4

血管支配:頚横動脈、肩甲上動脈、後肋間動脈、深頚動脈、後頭動脈

筋連結:胸鎖乳突筋、肩甲挙筋、三角筋、広背筋、大菱形筋、小菱形筋、上後鋸筋、下後鋸筋、脊柱起立筋、頭板状筋

 

僧帽筋上部伸張法(外側部繊維)

開始肢位:背臥位、頭部をベッドの端から出す。頸椎は回旋中間位。

自分の位置:両下肢を肩幅くらいに開き、頭部上方に立つ。右手で右肩関節部を軽く軽く固定し、左手は後頭部を把持した後、左大腿外側部に当てる。

伸張法:大腿部で頸椎を左側屈方向に動かす。

備考:ストレッチ最終位で、自分が安定した立位となるように、自分の開始姿勢を調節しておく。伸張時、頭部が回旋しないように注意する。

 

 

 

 

 

僧帽筋上部伸張法(内側部繊維)

開始肢位:背臥位、頭部をベッドの端から出す。頸椎は軽度屈曲・左回旋位。

自分の位置:頭部上方で両下肢を肩幅ぐらいに開き、右斜め前方に向いて立つ。両膝は軽度屈曲しておく。右手で右肩関節部を軽く固定し、左手は後頭部を把持した後、左大腿外側部にあてる。

伸張法:膝を伸張しながら体重を左斜め前方に移動させ、大腿外側部で頭頂部を押し込む。

備考:伸張時、頸椎屈曲角を調節することにより伸張部が移行する。すなわち頸椎屈曲角が大きいほど、より内側部の繊維が伸張される。(肩甲挙筋伸張時の屈曲角より小さい)。伸張時、頭部が回旋しないように注意する。

 

 

 

 

 

 

1)腸肋筋・2)最長筋

腸肋筋

起始:(腰腸肋筋)腸骨稜、仙骨、下位腰椎棘突起、胸腰筋膜内面、(胸腸肋筋)第7~12肋骨上棘、(頚腸肋筋)第3~7肋骨上縁

停止:(腰腸肋筋)第12肋骨下縁、第4~11肋骨角、(胸腸肋筋)第1~7肋骨角、(頚腸肋筋)第4~6頚椎横突起

神経支配:脊髄神経後枝外側枝C8~L1

血管支配:肋間動脈と腰動脈の後枝

筋連結:最長筋、多裂筋、腰方形筋

 

最長筋

起始:(胸最長筋)腰腸肋筋、腸骨稜、下位胸椎・上位腰椎棘突起、下位胸椎横突起、正中仙骨稜、(頚最長筋)第1~6胸椎横突起、(頭最長筋)第3頚胸椎横突起・関節突起

停止:(胸最長筋)上位腰椎副突起、全胸椎横突起、腰椎横突起、肋骨角、(頚最長筋)第2~5頚椎横突起、(頭最長筋)側頭骨乳様突起

神経支配:脊髄神経後枝外側枝

血管神経:肋間動脈と腰動脈の後枝、後頭動脈の筋枝、肋頚動脈の深頚枝

筋連結:腸肋筋、多裂筋、腰方形筋

 

腸肋筋・最長筋伸張法(背臥位)

開始肢位:背臥位、左上肢は拳上しておく、両下肢は屈曲位、体幹は左回旋。

自分の位置:左側に立つ。自分の左大腿外側部を相手の左下腿に押し付け、骨盤後傾位で固定し、左肘を仙骨部に当てる。自分の右足部はつま先を頭部方向に向け、右手で右肩関節を軽く固定する。なお、体格差があり右肩関節が固定できない時は、右肋骨下部を固定する。

伸張法:体重を右下肢に移しながら両膝を屈曲し、左肘を引き寄せることにより、骨盤後傾、腰椎後弯を呼吸のリズムに合わせて強める。伸張をさらに津y目たいときは、両膝がベッドの高さよりさらに低くなるように調節する。

備考:本法は、腸肋筋・最長筋の中・下部繊維ならびに広背筋外側蕪繊維を同時に伸張する。腸肋筋・最長筋が十分に伸張できれば、同時に深部脊柱筋群である回旋筋・多裂筋も同時に伸張できる。ただし、開始肢位で骨盤後傾が不十分であったり、腰椎前弯が残存している場合は、本筋への疼痛抑制を施行し、腰椎の十分な動きを出してから行う。また骨盤後傾を強調したり、伸張方向を確認するには右手で膝関節部を下方に押し込むとよい。

 

 

 

 

 

 

 

腸肋筋・最長筋伸張法(端座位)

開始肢位:端座位・両上肢を屈曲し、頭部後方で組み、頚部を屈曲位にする。

自分の位置:後方に立つ、自分の左膝を相手の左臀部に置き、骨盤を固定する。左手を相手の左腋窩より差し入れ、右上腕部を把持する。右手は、相手の胸背部肋骨面上に置く。

伸張法:左手で相手の上腕部を引き寄せながら、右手で体幹を屈曲・回旋する油に胸郭を押し込む。

備考:本法は、主に腸肋筋・最長筋の上部繊維の伸長に用いる。

 

 

 

 

 

3)前鋸筋

前鋸筋

起始:第1~8(10)肋骨、第1・2肋骨とその間の腱弓

停止:肩甲骨内側縁、上角および下角の肋骨面

神経支配:長胸神経C5~7

血管支配:頚横動脈深枝(下行肩甲動脈)、最上胸動脈、胸背動脈

筋連結:外腹斜筋、大・小菱形筋、肩甲挙筋

 

前鋸筋上部(肩甲骨上角部)伸張法

開始肢位:左側臥位、肩関節は中等度屈曲・軽度内転位、右下肢は屈曲位にし、膝をベッドに置く。

自分の位置:後方頭部に向かって立つ。右手で右肩関節部を把持し、左示指を肩甲骨内側縁中央部に掛ける。自分の骨盤で相手の体幹を固定する。

伸張法:右手で肩甲骨を内転方向に押し込み、左手で肩甲骨内側縁を胸郭から引き離した後、肩甲骨を上方回旋する。

 

 

 

 

 

前鋸筋中部(肩甲骨内側縁部)伸張法

開始肢位:左側臥位、肩関節が中等度屈曲・軽度内転位、右下肢は屈曲位にし、膝をベッドに置く。

自分の位置:後方頭部に向かって立つ。右手で右肩関節部を把持し、左示指を肩甲骨内側縁中央部に掛ける。

伸張法:右手で肩甲骨を内転方向に押し込み、左手で肩甲骨内側縁を胸郭から引き離す。

 

 

 

 

 

 前鋸筋下部(肩甲骨下角部)伸張法

開始肢位:左側臥位、肩関節は伸展・内転・内旋位。右下肢は屈曲位にし、膝をベッドに置く。

自分の位置:後方頭部に向かって立つ。右手で右肩関節部を把持し、左示指を肩甲骨下角に掛ける。自分の骨盤で相手の体幹を固定する。

伸張法:右手で肩甲骨を内転方向に押し込み、左手で肩甲骨内側縁を胸郭から引き離した後、肩甲骨を下方回旋する。

 

 

 

 

 

4)僧帽筋上部

起始:後頭骨上項線、外後頭隆起、項靭帯、第7頸椎棘突起

停止:鎖骨外側1/3、肩峰

神経支配:副神経外枝、頚神経叢筋枝C2~4

血管支配:頚横動脈、肩甲上動脈、後肋間動脈、深頚動脈、後頭動脈

筋連結:胸鎖乳突筋、肩甲挙筋、三角筋、広背筋、大菱形筋、小菱形筋、上後鋸筋、下後鋸筋、脊柱起立筋、頭板状筋

 

僧帽筋上部伸張法(外側部繊維)

開始肢位:背臥位、頭部をベッドの端から出す。頸椎は回旋中間位。

自分の位置:両下肢を肩幅くらいに開き、頭部上方に立つ。右手で右肩関節部を軽く軽く固定し、左手は後頭部を把持した後、左大腿外側部に当てる。

伸張法:大腿部で頸椎を左側屈方向に動かす。

備考:ストレッチ最終位で、自分が安定した立位となるように、自分の開始姿勢を調節しておく。伸張時、頭部が回旋しないように注意する。

 

 

 

 

 

僧帽筋上部伸張法(内側部繊維)

開始肢位:背臥位、頭部をベッドの端から出す。頸椎は軽度屈曲・左回旋位。

自分の位置:頭部上方で両下肢を肩幅ぐらいに開き、右斜め前方に向いて立つ。両膝は軽度屈曲しておく。右手で右肩関節部を軽く固定し、左手は後頭部を把持した後、左大腿外側部にあてる。

伸張法:膝を伸張しながら体重を左斜め前方に移動させ、大腿外側部で頭頂部を押し込む。

備考:伸張時、頸椎屈曲角を調節することにより伸張部が移行する。すなわち頸椎屈曲角が大きいほど、より内側部の繊維が伸張される。(肩甲挙筋伸張時の屈曲角より小さい)。伸張時、頭部が回旋しないように注意する。

 

 

 

 

 

5)僧帽筋中部

起始:第1~5胸椎棘突起および棘上靭帯

停止:肩甲棘上縁

神経支配:副神経外枝、頚神経叢筋枝C2~4

血管支配:頚横動脈、肩甲上動脈、後肋間動脈、深頚動脈、後頭動脈

筋連結:胸鎖乳突筋、肩甲挙筋、三角筋、広背筋、大菱形筋、小菱形筋、上項鋸筋、下後鋸筋、脊柱起立筋、頭板状筋

 

僧帽筋中部伸張法

開始肢位:左側臥位、左上肢は拳上しておき、右手は腰の後ろに回す。そして、骨盤を軽度右回旋させて右足部をベッドの端にひっかけておく。

自分の位置:左側に立つ。右手は右肩関節後部にあて、左手を右手に重ねる。

伸張法:両手で肩甲骨を外転、下方回旋する。

備考:伸張法、肩甲骨の外転が得られない時は大・小菱形筋のストレッチングをまず試みる。

 

 

 

6)僧帽筋下部

起始:第6~12胸椎棘突起および棘上靭帯

停止:肩甲棘三角

神経支配:副神経外枝、頚神経叢筋枝C2~4

血管支配:頚横動脈、肩甲上動脈、後肋間動脈、深頚動脈、後頭動脈

筋連結:胸鎖乳突筋、健康挙筋、三角筋、広背筋、大菱形筋、小菱形筋、上後鋸筋、下後鋸筋、脊柱起立筋、頭板状筋

 

僧帽筋下部伸張法

開始肢位:左側臥位、頸椎は伸展位、左上肢は拳上しておく。右手は腹部前方に置き、骨盤を軽度右回旋させて右足部をベッドの端にひっかけておく。

自分の位置:左側に立つ。右手は右肩関節部に当て、左手を右手に重ねる。

伸張法:両手で肩甲骨を外転・拳上する。

備考:伸張時、肩甲骨が外転しにくい時は大・小菱形筋のストレッチングをまず試みる。

 

 

 

 

 

7)頭半棘筋

起始:上位6胸椎横突起、下位3~4頸椎関節突起(横突起)

停止:後頭骨後頭鱗(頭最長筋付着部内側)

神経支配:脊髄神経後枝内側枝および外側枝

血管支配:上行頸動脈分枝

筋連結:肩甲挙筋

 

頭半棘筋伸張法

開始肢位:背臥位、頭部をベッドの端から出す。頸椎は軽度屈曲位・経度左回旋位。

自分の位置:頭部上方で両下肢を肩幅くらいに開き、右斜め前方に向いて立つ。両膝は軽度屈曲しておく。右手で右肩関節部を軽く固定し、左手は後頭骨を下方から支え、左大腿外側部にあてる。

伸張法:膝を伸張しながら体重を左斜めに移動させ、大腿外側部で頭頂部を左腰部方向に押し込む。

 

 

 

 

8)頭板状筋

起始:下位5頸椎、上位2(3)胸椎棘突起

停止:側頭骨乳様突起、後頭骨上項線外側部

神経支配:脊髄神経後枝外側枝

血管支配:頚横動脈上行枝

筋連結:頚板状筋、胸鎖乳突筋

そうb

頭板状筋伸張法

開始肢位:背臥位、頭部をベッドの端から出す。

自分の位置:頭部上方に立つ。両手で頭部を下方から支える。

伸張法:頸椎屈曲角度は、僧帽筋上部内側繊維より大きく、健康挙筋より小さい。

備考:頸椎屈曲角度は、僧帽筋上部内側繊維より大きく、健康挙筋より小さい。

 

 

 

 

9)健康挙筋

起始:上位4~5頸椎突起後結節

停止:肩甲骨内側縁上方1/3

神経支配:肩甲背神経C4~6

血管支配:頚横動脈

筋連結:前鋸筋、僧帽筋、斜角筋、頚板状筋、頭半棘筋、小菱形筋

 

肩甲挙筋伸張法

開始肢位:背臥位、頭部をベッドの端から出す。頸椎は屈曲・左側屈・左回旋

自分の位置:頭部上方に右斜め前方に向いて立つ。左手で後頭部を支え、両膝を軽度屈曲した後、相手の側頭骨を左大腿外側部に当てる。右手は右肩関節部を固定する。

伸張法:膝関節を伸展しながら、体重を左斜め前方に移動させ、頭腸部で円弧を描くように頸椎を屈曲する。

備考:頚部の屈曲角度は、頭板状筋・僧帽筋上部内側繊維より大きい。ただし伸張時、頸椎の右回旋を防ぐこと。頭頂部を大きく動かすことに留意する。

 

 

 

 

 

10)胸鎖乳突筋

 起始:胸骨柄上縁・全面、鎖骨内側1/3

停止:側頭骨乳様突起、後頭骨上項線

神経支配:副神経、頚神経叢C2~3

血管支配:上甲状腺動脈、後頭動脈、肩甲上動脈、後耳回動脈

筋連結:僧帽筋、大胸筋、頭板状筋

 

胸鎖乳突筋伸張法

開始肢位:背臥位、頭部をベッドの端から出す。

自分の位置:頭部上方に右斜め前方に向いて立つ。左手で頭頂部から後頭部にかけて支え、相手の右側頭部を左大腿外側部に当てる。右手は右肩関節部を軽く固定する。

伸張法:頭頂部が円弧を描くように、頸椎を伸展・左側屈・右回旋方向に動かす。

備考:胸骨部繊維は鎖骨部繊維に比べ、頸椎伸展角度が大きく、側屈角度が小さい。特に、高齢者では頸椎伸展は注意深く行わなければならない。

 

 

 

 

 

11)全斜角筋、12)中斜角筋

前斜角筋

 起始:第3(4)~6頸椎横突起前結節

停止:第1肋骨前斜角筋結節(リスフラン結節)

神経支配:頚神経叢、腕神経叢C4~7

筋連結:肩甲挙筋、中斜角筋

 

中斜角筋

起始:全頸椎横突起前結節

停止:第1肋骨鎖骨下動脈溝後方隆起

神経支配:頚神経叢、腕神経叢C2~8

血管支配:上行頸動脈

筋連結:肩甲挙筋、前斜角筋

 

前・中斜角筋伸張法

開始肢位:背臥位、頭部をベッドの端から出し、右肩を軽度拳上しておく。

自分の位置:頭部上方に立つ。左手で後頭骨を下から支え、右手を側頭部に添える。

伸張法:左足を左斜め前方に踏み出し、頭頂部が円弧を描くように、頸椎を伸展・左側屈・右回旋方向に動かす。なお、頸椎の伸展角度は胸鎖乳突筋の伸張時よりも軽度である。また、前斜角筋は中斜角筋に比べ、伸展角度は大きく、側屈角度は小さい。

備考:肩を拳上位にするのは、胸鎖乳突筋鎖骨部・僧帽筋上部の緊張を避けるためである。また、新長官がない時は左手指で頸椎を側方から押し込み、頸椎側屈を増すとよい。

 

 

 

 

 

13)後斜角筋

起始:第4(5)~7頸椎横突起後結節

停止:第2肋骨外側面

神経支配:腕神経叢C5~8

血管支配:下甲状腺動脈、頚横動脈

筋連結:肩甲挙筋、中斜角筋

後斜角筋伸張法

開始肢位:背臥位、頭部をベッドの端から出し、右肩を軽度拳上しておく。

自分の位置:頭部上方に立つ。左手で後頭部を下から支え、右手を側頭部に添える。

伸張法:左足を左斜め前方に踏み出し、大腿外側部で頸椎を軽度屈曲・左回旋・左側屈方向に押し込む。

備考:肩を拳上位にするのは、僧帽筋上部・肩甲挙筋の緊張を避けるためである。なお、頸椎の屈曲角度は僧帽筋下行部の伸張時よりも軽度である。

 

 

 

 

 

14)大菱形筋

起始:第1~4胸椎の棘突起、棘間靭帯

停止:肩甲骨内側縁下部2/3

神経支配肩甲背神経C4~6

血管支配:頚横動脈、後肋間動脈(上方)

筋連結:小菱形筋、大円筋、僧帽筋、前鋸筋

 

大菱形筋伸張法

開始肢位:左側臥位、頸椎は右肩関節は約120°屈曲位、右下肢は屈曲位とし、右膝をベッドに置く。

自分の位置:左側に立つ。左手で左肩甲骨内側縁を固定し、右手で右肩甲棘から肩関節を覆うように把持する。

伸張法:右肩甲骨を外転し、さらに上方回旋する。

備考:左肩甲骨が背部に突出する時は、左上肢を引っ張り、左肩甲骨外転位を維持する。なお、右肩関節を120°屈曲するのは、肩甲骨を上方回旋に維持するためである。

 

 

 

15)小菱形筋

 起始:最下2頸椎の棘突起・項靭帯

停止:肩甲骨内側縁上部1/3

神経支配:円光背神経C4~6

血管支配:頚横動脈、後肋間動脈(上方)

筋連結:大菱形筋、大円筋、僧帽筋、上後鋸筋、前鋸筋

 

小菱形筋伸張法

開始肢位:左側臥位、右肩関節は30°屈曲位、右下肢は屈曲位とし、右膝を別訴に置く。

自分の位置:頭部上方に立つ。右手で左肩甲骨内側縁を固定し、左手で右肩甲棘から肩関節を覆うように把持する。

伸張法:右肩甲骨を外転・下制する。

備考:左肩甲骨が背部に突出する時は、左上肢を引っ張り、左肩甲骨の外転位を維持する。

 

 

 

16)大胸筋鎖骨部

起始:鎖骨内側1/2

停止:上腕骨大結節稜

神経支配:内側・外側胸筋神経(C5~Th1)

血管神経:胸肩峰動脈、最上胸動脈、外側胸動脈、前上腕回旋動脈、内胸動脈

筋連結:大胸筋胸肋部、大胸筋腹部、広頚筋、広背筋、三角筋、上腕二頭筋、小胸筋、上腕三頭筋、腹直筋、対側大胸筋鎖骨部、胸鎖乳突筋、(肩関節包を介して)小胸筋、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋、上腕二頭筋、上腕三頭筋

 

大胸筋鎖骨部伸張法(背臥位)

開始肢位:背臥位、右肩関節をベッドの端から出す。肩関節は約60°外転・70°外旋位、肘関節は90°屈曲位。

自分の位置:右側に立つ。右手で右肘関節部を、左手で右手関節部をそれぞれ後方から把持する。

伸張法:自分の膝を曲げながら、前腕を床に平行に上肢全体を押し下げる。

 

大胸筋鎖骨部伸張法(端坐位)

開始肢位:端坐位、両肩関節が約60°屈曲・約60°外転位・約70°外旋位。肘関節が90°屈曲位。

自分の位置:後方に立つ。両手で両側前腕遠位部を把持する。

伸張法:両肩関節を伸展・内転する。

 

17)大胸筋胸肋部

起始:胸骨および第2~7肋軟骨前面

停止:上腕骨大結節稜

神経支配:内側・外側胸筋神経C5~Th1

血管支配:胸肩峰動脈、大胸筋腹部、広頚筋、広背筋、三角筋、上腕二頭筋、小胸筋、上腕三頭筋、腹直筋、対側大胸筋胸肋部、胸鎖乳突筋、(肩関節包を介して)小胸筋、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋、上腕二頭筋、上腕三頭筋

 

大胸筋胸肋部伸張法(背臥位)

開始肢位:背臥位。右肩関節をベッドから端から出す。肩関節は60~120°外転・約70°外旋位。肘関節は約70°屈曲位。

自分の位置:右側に立つ。右手で右肘関節部を、左手で右手関節部をそれぞれ後方から把持する。

伸張法:自分の膝を曲げながら、前腕を床に平行に上肢全体を押し下げる。

 

大胸筋胸肋部伸張法(端坐位)

開始肢位:端坐位。両肩関節は60~120°屈曲・60~120°外転・約70°外旋位。肘関節は約70°屈曲位。

自分の位置:後方hに立つ。両手で両側前腕中央部を把持する。右足を右臀部に置き、下腿を脊柱背面にあて、相手の体幹を固定する。

伸張法:両肩関節を水平外転・外旋する。

 

 

 

 

 

18)大胸筋腹部

起始:腹直筋鞘前葉

停止:上腕骨大結節稜

神経支配:内側・外側胸筋神経C5~Th1

血管支配:胸肩峰動脈、最上胸動脈、外側胸動脈、前上腕回旋動脈、内胸動脈

筋連結:大胸筋鎖骨部、大胸筋胸肋部、広頚筋、広背筋、三角筋、上腕二頭筋、小胸筋、上腕三頭筋、腹直筋、対側大胸筋腹部、胸鎖乳突筋、(肩関節包を介して)小胸筋、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋、上腕二頭筋、上腕三頭筋

 

大胸筋腹部伸張法(背臥位)

開始肢位:背臥位。右肩関節をベッドの端から出す。肩関節は120°外転・70°外旋位。肘関節は約50°屈曲位。

自分の位置:右側に立つ右手で右肘関節部を、左手で右手関節部をそれぞれ後方から把持する。

伸張法:自分の膝を曲げながら、前腕を床に平行に上肢全体を押し下げる。

 

大胸筋腹部伸張法(端坐位)

 開始肢位:端坐位。両肩関節は約120°屈曲・外転・70°外旋位。肘関節は約50°屈曲位。

自分の位置:後方に立つ。両手で相手の両側前腕近位部を把持する。右足を右臀部に置き、下腿を脊柱背面に当て、相手の体幹を固定する。

伸張法:両肩関節を水平外転・外旋する。

 

 

 

 

 

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