あなたの身体はあなたの生涯において最も重要な投資対象である。
そして幸運なことに、それは自分でコントロールできるものだ。
もし自分の身体に投資しなければ、これからの人生の価値は下がってしまう。
自分で自分の面倒をみれなければ、家族、友人、仕事などの関係において、自分自身を役立てることはできない。
人々が自分の身体よりも車を大事にし、予防的な整備をしているのは驚くべきことだ。
私たちは大金を車につぎ込み、買った初日から投資分を守ろうとできる限りのことをする。
5,000kmごとに忠実にオイルを替え、ちょっとした故障の兆候があれば急いで修理工場に駆け込む。
私たちは保証延長や保険にお金を使うが、そればどんなことをしても8~10年後には価値のなくなることがわかりきっているからこそ、投資を無駄にしないためなのだ。
それなのに、私たちは大事に至らない限り、医者に行ったり身体のことを気にしたりしない。
われわれが望む健康的なものは何の意味ももたなくなる。
世界で一番の金持ちでも、健康を金では買えない。
人生プランの中に、健康を維持するための時間と努力の投資が必要なのだ。
それも単なるプランではなく、投資に対して最大限の利益をもたらすプランでなければいけない。
ほとんどのトレーニングプランは、自動車のように短期的な投資のことが多い。
結婚式や同窓会、海へ出かけるために格好よくなるための努力はするが、長い人生において身体が機能的に動くことを確保するためには何もしない。
20代、30代、40代に格好よく見えることの方が、60代、70代、そして80代に関節の痛みに悩んだり、満足に身体が動かなくなったりしてしまうことより重要だというのだろうか??
まだ気づいていないかもしれないが、このプログラムこそがあなたの必要としていたものなのだ。
「コア・パフォーマンス」は、生産性や質の高い生活のための長期的な自己投資なのだ。
健康にかかわることであれば、今払うか、後でいや応なくもっともたくさん払わなければならないか、だ。
それならば、今の方が比較にならないほど簡単に、良い投資が出来る。
ぐずぐずケガをするのを待っていたら、長期的に対処しなければならない問題を抱えることになってしまう。
障害を抱え、不健康で質の悪い生活への悪循環は簡単に始まってしまうのだ。
しかし、もしいま始めればこうしたリスクを最小限にすることができる。
この予防的な行為の概念を『プリハブ』、または『プレハビリテーション』と呼んでいる。リハビリテーションとかリハビリと聞くと、ケガや手術の後に復帰するために身体の一部を強化する、辛く、フラストレーションだらけのトレーニングを思い浮かべるだろう。
プリハブは、一連のエクササイズのことで、リハビリが必要となるようなケガや故障を予防するものである。
車はいつでも新しく買いなおすことできる。
しかしもともと身体に備わっていたものは、一度失ってしまうと、そうはいかない。
プリハブは5,000kmごと、あるいは長期的に故障を防ぐためにもっと頻繁に行おうとさえするオイル交換のようなものと考えてほしい。
もしあなたがトレーニングというものをまだ始めていないのなら、いまがチャンスだ。
あなたは真っ白なキャンバスで、まだ何も悪い習慣がついていないのだから、今どの位置にいるかは関係なく、あなたにとって最も効率的な道を示せると思う。
まずは自分の思い込みで限界を作ってしまうことを止めよう。
目隠しを取り外し、身体のために達成したいことを視覚化してみよう。
そのとき、自分の可能性に決して限度や限界をつくってはいけない。
最初のうち、「このプログラムはちょっと自分には合わないのではないか」と感じても、自信を無くさないでほしい。
新しいことを始めるときは何であれ、慣れるまで少し時間がかかるものだが、このプログラムこそが目標達成への最短距離なのだ。