ビタミンC、ミネラルが多く免疫力アップや老化抑制に
独特の香りとほろ苦さが特徴で、春を告げる野菜としてよく知られています。ヨーロッパ原産のアブラナのつぼみと花茎、若葉の部分で、『菜の花』や『芯摘菜』とも呼ばれます。
野菜の中ではビタミンCが群を抜いて豊富で、1/2束で1日の摂取基準をクリアするほど。抗酸化作用の高いβ‐カロチンやビタミンB2‣Eなども豊富なので、活性酸素の働きを抑制し、がんや老化から体を守るほか、免疫力をアップして風邪などの感染症や肌荒れ予防の効果も。
高血圧を防ぐカリウム、骨を形成するカルシウムも豊富で、貧血を防ぐ鉄、葉酸も含まれています。
ビタミンCは水溶性なので、効率よく摂るためには短時間でサッとゆでるのがコツです。
期待できる効果
- 豊富なビタミンCで抗酸化力アップ、がん予防
- 免疫力をアップして肌荒れや風邪を予防
- 高血圧や骨粗鬆症の予防
DATA
主な栄養成分 | (可食部100gあたり) |
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エネルギー | 33kcal |
鉄 | 2.9mg |
カルシウム | 160mg |
カリウム | 390mg |
ビタミンA(レチノール活性量) | 180μg |
ビタミンC | 130mg |
ビタミンE | 2.9mg |
食物繊維 | 4.2g |
ビタミンB2 | 0.28mg |
葉酸 | 340μg |
‣科、属 | アブラナ科アブラナ属 |
‣和名 | 菜花 |
‣原産地 | 地中海沿岸、北ヨーロッパ、中央アジア |
‣主な産地 | 千葉県、三重県、群馬県など |
おいしい時期 | 12~3月 |
選び方
- つぼみがかたく締まっているもの
- 葉や茎がやわらかく、切り口が変色していないもの
- 花が咲き始めたら特有の柄組が出て味が落ちる
- 花蕾の上部から15cmほどを摘み取った菜花。やわらかくほろ苦い。
品種群
三重菜花(西洋種) | 洋種アブラナの茎部分を若菜と一緒に摘み取ったもの。三重の伝統野菜としても登録されている。 |
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おすすめの食べ合わせ
+大豆製品(たんぱく質) | 疲労回復 |
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+赤身肉やレバー(鉄) | 貧血予防 |
+きのこ類(ビタミンD) | 骨粗鬆症 |
保存方法
- 軽くしめらせたペーパータオルなどに包んでポリ袋に入れ、野菜室に立てて保存
下ごしらえと調理のコツ
- アクが強いので、下ゆでしてから使う。ゆでるときは根元から先に。
- 火の通りを均一にするために、茎の部分に包丁で切り込みを入れる。