滋養強壮効果に優れる、秋の味覚の代表格
栗の実は、種子が発達したものなので、種実類に分類されます。
渋皮という種皮と、鬼皮というかたい果皮とに覆われ、さらにイガで包まれているのが特徴です。
日本での歴史は古く、縄文時代の遺跡からも発見されたといわれています。
平安時代に京都の丹波地方で栽培されるようになり、全国各地に栽培の輪が広がりました。
主成分は炭水化物で、ビタミンB1・B2・C・カリウム等も豊富。
栗のビタミンCは、デンプンに守られているので、加熱による損失はそれほどありません。
葉酸、食物繊維の含有量も多いです。
渋皮には抗酸化作用のあるタンニンが含まれるので、渋皮ごと食べられる渋皮煮等もおすすめです。
期待できる効果
- ビタミンB1による疲労回復
- カリウムによる高血圧の予防・改善
- タンニンによるアンチエイジング効果
選び方
- 鬼皮にハリとツヤがあり、むらのない濃い茶色で渋みのあるもの
- 虫食い穴やや傷、しわなどがないもの
主な栄養成分 | 可食部1100gあたり |
---|---|
エネルギー | 164kcal |
照 | 0.8㎎ |
カルシウム | 23mg |
カリウム | 420mg |
ビタミンA(レチノール活性当量) | 3μg |
ビタミンC | 33mg |
ビタミンE | 0mg |
食物繊維 | 4.2g |
ビタミンB1 | 0.21mg |
ビタミンB2 | 0.07mg |
科・属 | ブナ科クリ属 |
和名 | 栗 |
原産地 | 中国、地中海沿岸 |
主な産地 | 茨城県、熊本県、愛媛県 |
おいしい時期 | 9~10月 |
おすすめ組み合わせ
+ご飯(炭水化物)→血糖値の上昇抑制
栗のおいしい茹で方
- 栗はさっと洗ってボウルに入れ、水に一晩浸しておく。
- 鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩を適量加える。
このとき、あればミョウバンを少し加えると、渋皮がむきやすくなる。 - 沸騰したら1.の栗を入れ弱火で30~50分(栗の大きさによって調整)ゆでる。
- ゆで上がったら火を止め、湯が冷めるまで栗を取り出さず、そのまま冷やす。
保存方法
- ポリ袋に入れて冷蔵庫(あればチルド室」へ。
- よく洗って冷凍用保存袋に入れて冷凍も可能。食べるときは凍ったままゆでる。
- むいた栗を保存するときは、水につけて冷蔵庫に入れ、3日以内に食べきる。
食べ方のアドバイス
- 鬼皮のむき方:そこの平らな部分を切り落とし、切り口に包丁を当て、鬼皮をほぐすようにしてむく。
- 渋皮のむき方:丸みのない側面をそぎ落とし、底から頭に向かって渋皮をむく。
- 渋皮がむけたら水にさらし、アク抜きをして変色を防ぐ。