34豊かな甘さと栄養成分が、夏の疲れを回復させる
日本では昔から東洋種のマクワウリが食されていましたがm明治時代にヨーロッパから西洋種が伝わりました。
メロンは、果肉に色によって、赤肉系、青肉系、白肉系に分かれられ、さらに皮の網目の有無でネットメロン、ノーネットメロンに分類されます。
メロンの甘みは果糖やショ糖、ぶどう糖などで、体に吸収されやすくエネルギーに速く変わります。
クエン酸を多く含むので、夏バテ予防や疲労回復に効果的です。
また、果物の中でもカリウム含有量が多く、高血圧や動脈硬化の予防が期待できます。
カリウムは体内の水分バランスを調節するので、むくみの改善にも効果的です。
赤色系のメロンはβ‐カロテンの含有量が多く、がん予防やアンチエイジングに効果があるといわれています。
期待できる効果
- クエン酸による夏バテ予防、疲労回復
- カリウムによる高血圧・動脈硬化の予防
- β‐カロテンによるがん予防、アンチエイジング効果
アンデス
「マスクメロン」に似た味わいで安価なことから人気の青肉系。
小ぶりで川に細かい網目が入り、果肉が黄緑色。
名前の由来は「安心ですメロン」2015年には赤肉系も登場。
主な栄養成分 | 可食部100gあたり |
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エネルギー | 42kcal |
鉄 | 0.3mg |
カルシウム | 8mg |
カリウム | 340mg |
ビタミンA(レチノール活性当量) | 3μg |
ビタミンC | 18mg |
ビタミンE | 0.2mg |
食物繊維 | 0.5g |
科・属 | ウリ科キュウリ属 |
和名 | 甜瓜 |
原産地 | 中近東、東アフリカ |
主な産地 | 茨城県、北海道、熊本県 |
おいしい時期 | 4~9月 |
選び方
- 持った時に重みのあるもの
- ネットメロンの場合、網目が細かく均等で、網の盛り上がりが高い物
- わたの周りには、血行を良くするアデノシンが多く含まれる。
わたの部分にはβ‐カロテンや食物繊維が豊富なので、わたごとジュースやスムージーにしてとるのもおすすめ。
保存方法
- 完熟していないものは常温で追熟させる。
- カットしたものは種を取り、ラップで包んで野菜室へ。
食べ方のポイント
- 甘い香りがして、お尻の部分を軽く押すと少し弾力を感じるくらいが食べごろ
- 種の周りとお尻が甘いので、縦にくし形切りにするのがおすすめ。
- 冷やし過ぎると味が落ちるので、食べる2~3時間前から野菜室で冷やす。
おすすめの食べ合わせ
+豆乳(たんぱく質) | 動脈硬化 |
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品種群
マスクメロン
温室栽培される高級メロンの代名詞。「マスク」は品種名ではなく「musk(麝香)」の香りがすることが由来。
「アールスフェボリット」など、香りのよいアールス系メロンを総称して「マスクメロン」と呼ぶ。
皮にはコルク状の網目があり、果汁が多く甘味が強い。
赤アールスメロン(マスクメロン)
「マスクメロン」は果肉が黄緑色の青み矩形が主流だが、これは比較的希少な赤肉系。
オレンジ色の果肉にはβ‐カロテンが多く含まれる。すっきりとした甘みととろけるような舌触りが特徴。
クインシーメロン
β‐カロテンを多く含む赤肉系ネットメロン。果肉はきめ細やかな独特の甘みが強く、果汁が多い。
「クインシー」は、赤肉で女性的なことから女王の「クイーン」と、栄養豊富なことから健康の「ヘルシー」とを組み合わせた造語。
アムス
1974年に発表された品種。果皮は濃い緑色で網目が粗く、縦縞があるのが特徴。
果皮は淡い緑色で甘味があり、果汁も豊富。
プリンスメロン
東洋種マクワウリの1種と西洋種メロンの「シャランテ」の交配種。
ノーネット系で滑らかな皮を持ち、サイズは小ぶり。果肉は黄緑色と淡いオレンジ色の2層。
エリザベス
果肉が黄色~オレンジ色のノーネットメロン。果肉は白く肉厚で、果汁が多くショクシャクとした食感。
糖度が高く上品な味で、ある程度熟しても発酵しないので輸送に向く。
ハネジューメロン
ハネジューとはHoney dew(はちみつのしずく)を日本語読みしたもので、はちみつのしずくのように、甘く滑らかなメロンという由来がある。
楕円形のノーネットで主にアメリカやメキシコから輸入される。