抗酸化作用が高い、ポリフェノールが豊富
初夏の訪れを感じさせる甘酸っぱいベリー類は、ヨーロッパやアメリカが原産。
生食やデザートなどに使われるほか、ジャムやソース、果実酒の原料になります。
同じベリー類でも、ブルーベリーやクランベリーはツツジ科スノキ属、ラズベリーやブラックベリーはバラ科キイチゴ属、グズベリーやカシスはスグリ科スグリ属、というように大別されます。
ベリー類は、かぜ予防や美肌効果があるビタミンC、抗酸化作用の高いビタミンEや、食物繊維のペクチンが豊富です。
皮にはポリフェノールの一種で、眼精疲労をやわらげる成分として注目されているアントシアニンを多く含みます。
期待できる効果
- ビタミンCによる風邪予防、美肌効果
- ビタミンEによるアンチエイジング効果
- アントシアニンによる眼精疲労緩和
ブルーベリー
北米でもともとはジャムなど加工用が主だったが、眼精疲労の緩和や老化抑制、がん予防などポリフェノールの健康効果が注目されてからはひろく栽培されるようになった。甘酸っぱく、アントシアニン、ビタミンEが豊富。
選び方
皮にハリがあり、色が鮮やかなもの、表面にプルーム(白い粉)があるもの
主な栄養成分 | 可食部100gあたり |
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エネルギー | 49kcal |
鉄 | 0.2mg |
カルシウム | 8mg |
カリウム | 70mg |
ビタミンA(レチノール活性当量) | 5μg |
ビタミンC | 9mg |
ビタミンE | 1.7mg |
食物繊維 | 3.3g |
科・属 | ツツジ科スノキ属 |
原産地 | アメリカ |
主な産地 | 長野県、茨城県 |
おいしい時期 | 6~8月 |
品種群
ラズベリー
キイチゴの仲間で、小さな粒がたくさん集まったような形状と、鮮やかな赤色と甘酸っぱい味が特徴。
ジャムや果実酒、ソースなどにも用いられる。日本での出荷量は少ないが、長野県や北海道等で生産されている。
ブラックベリー
ラズベリーと形が似ているが、完熟すると赤から黒くなる。ほどよい甘味と酸味があってジャムやソースに加工されるほか、生で食べることもできる。
7~8月が旬。アントシアニンを豊富に含むので、眼精疲労の緩和が期待できる。
ドライブルーベリー
アメリカ北部やカナダ、北欧などに自生するワイルドブルーベリーを、砂糖に漬けて乾燥させたもの。
目の健康を守るポリフェノール、アントシアニンが豊富。ヨーグルトに混ぜたり、パンやお菓子の生地に混ぜ込んでも。
保存方法
- 日持ちしないので、野菜室で保存して早目に食べる。
- 食べきれない場合は冷凍用保存袋に入れて冷凍したり、ジャムやソースなどにする。
食べ方のアドバイス
- 生ものは軽く水洗いして、皮ごと食べる。
皮は栄養成分が豊富なので、皮ごとそのまま食べるのがおすすめ。
おすすめの食べ合わせ
+アボガド(ビタミンE) | アンチエイジング |
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