みずみずしい、消化や疲労回復を助ける果物
日本で一般に食べられている果物の中でも歴史が古く、弥生時代にはすでに栽培されていたといわれています。
現在のように果肉が柔らかく甘い梨は、明治以降に品種改良されたものだと言われています。
梨には日本原産の日本梨、ヨーロッパの洋梨、中国の中国梨があり、日本梨は、皮が茶色っぽい赤梨と、皮が黄緑色の青梨に分かれます。
梨のほとんどは水分で、ビタミンやミネラルの含有量は少ないものの、アスパラギン酸、クエン酸、リンゴ酸を含み、疲労回復を助けます。
シャリシャリとした食感のもととなる食物繊維、便を柔らかくする成分のソルビトールを含んでいるので便秘予防にもお勧めです。
たんぱく質分解酵素のプロテアーゼも含みます。
期待できる効果
- クエン酸、リンゴ酸による疲労回復
- カリウムによるむくみ・高血圧の予防
豊水
甘さの中にはほどよい酸味がある赤梨で、「香水」と並んで生産量が多い品種。
サイズは300~400gと比較的大きく、日持ちやすい。
果肉は軟らかくて果汁も多い。
選び方
- 皮が滑らかで色むらがないもの
- 軸の部分がしっかりしているもの
- 丸みを帯びてどっしりと横に大きく、持った時に重みのあるもの
主な栄養成分 | 可食部100gあたり |
---|---|
エネルギー | 43kcal |
鉄 | 0mg |
カルシウム | 2mg |
カリウム | 140mg |
ビタミンA(レチノール活性当量) | (0)μg |
ビタミンC | 3mg |
ビタミンE | 0.1mg |
食物繊維 | 0..9g |
科・属 | バラ科ナシ属 |
和名 | 梨 |
原産地 | 中国、日本 |
主な産地 | 千葉県、茨城県、鳥取県 |
おいしい時期 | 7~10月 |
保存方法
- 乾燥を防ぐためにペーパータオル等で包んでからポリ袋に入れて冷暗所へ。
- シャーベットやスムージーにするなら、カットして冷凍保存も可能。
食べ方のポイント
- 長時間冷やすと本来の甘みが感じられなくなるので、食べる数時間前から冷蔵庫で冷やす。
香水
日本では最も多く栽培されている赤梨。扁平な形でお尻の部分がへこんでいるのが特徴。
果肉はやわらかく、果汁が多くて甘い。皮は茶色だが、黄緑色がかったものもある。
南水
「越後」と「新水」の交雑品種で、軟らかい果肉と糖度の高さが特徴。酸味が少ないので、しっかりと甘みを感じたてる。
大きさは「豊水」と同じくらいか、なかにはもっと大きなものもある。
新興
「二十世紀」の自然交雑から誕生した大玉の赤梨。果肉はやわらかくて荷重も多く、甘さの中に適度な酸味がある。
旬は10月だが、貯蔵性が高いので年を越して出荷されることもある。
二十世紀
青梨の代表的品種で、鳥取県のブランド梨としてよく知られている。皮は黄緑色で、シャリシャリと歯触りの良い果肉は甘味と酸味のバランスがよい。
おすすめの食べ合わせ
+酢(クエン酸) | 肩こり改善 |
---|