ビタミンCとカロテンが豊富。二日酔い回復にも
日本と中国が原産の柿は、奈良時代から栽培されていたといわれ、ヨーロッパやアジア諸国でも「kaki」で通じる日本の代表的な果物です。
柿は、ビタミンCが豊富で果物の中でもトップクラスの含有量。
かぜなどの感染症予防や美肌効果が期待できます。
果肉のオレンジ色には、β‐カロテンのほか、同じカロテノイドの一種、β‐クリプトキサンチンが多く含まれていて、強い抗酸化作用でがん予防効果が期待されています。
また、柿の渋み成分であるタンニンは、二日酔いの回復を早めると言われています。
アルコールを分解する作用があり、さらに利尿作用のあるカリウムが、アルコール分解の過程でできた有害物質を体外に排出します。
期待できる効果
- β‐クリプトキサンチンによるがん予防
- タンニンによる二日代おい回復促進
- ビタミンCによる美肌効果、かぜ予防
富有
日本原産の代表品種で最も多く出回っている。
ふっくらとした形で、果肉はやわらかく甘味が強い。
果汁も多い。
選び方
- 皮にツヤとハリがあり、色むらがないもの
- 持ったときに重みを感じるもの
- へたと実の間に隙間がないもの
主な栄養成分 | 可食部100gあたり |
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エネルギー | 60kcal |
鉄 | 0.2mg |
カルシウム | 9mg |
カリウム | 170mg |
ビタミンA(レチノール活性当量) | 35μg |
ビタミンC | 70mg |
ビタミンE | 0.1mg |
食物繊維 | 1.6g |
科・属 | カキノキ科カキノキ属 |
和名 | 柿 |
原産地 | 日本、中国 |
主な産地 | 和歌山県、奈良県、福岡県 |
おいしい時期 | 9~12月 |
品種群
柿は大まかに甘柿と渋柿に分類され、市販の渋柿の多くは渋抜き処理をして出荷・販売されている。
平核無
別名「おけさ柿」「庄内柿」「八珍柿」など。種なしの四角ばった扁平な形で果汁が多く、果肉はなめらかで甘い。
筆柿
小ぶりで、筆の先のような形が特徴の愛知県原産の柿。熟すると果肉に黒い斑点が出る。やさしい甘味。
おすすめの食べ合わせ
+ヨーグルト(たんぱく質) | 美肌効果 |
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保存方法
- 追熱の必要はないのでポリ袋に入れて野菜室で保存。常温においておくと2日くらいでやわらかくなってしまう。
食べ方のアドバイス
- お尻と種のまわりの甘みが強いので、縦に切り分けると甘味のバランスがよくなる。
- やわらかくなった柿は冷凍してシャーベットにしてもおいしい
干し柿の特徴
渋柿の皮をむき、渋抜きと保存を兼ねて天日干しもしくは人工的に加熱乾燥させる。
表面の白い粉はブドウ糖と果糖。
そのまま食べるほか、大根などと合わせて柿なますにしたり、製菓に用いられる。