人気の品種が次々登場。ビタミンンCがたっぷり
さわやかな甘さと洗ってすぐに食べられる手軽さから、幅広い世代に人気の果物です。
現在の栽培種は、南アメリカ産の品種と、北アメリカ産の品種とが自然交雑したものだといわれています。
日本には江戸時代末期に伝わり、明治時代に本格的な栽培が始まりました。
最近は日本のあちこちで、さまざまな人気品種が生まれています。
いちごはビタミンCが豊富で、10粒位で1日の摂取基準をまかなえるといわれ、かぜ予防や美肌効果が期待できます。
また、造血ビタミンと言われる葉酸も豊富で、貧血の予防にも効果的です。
便秘の予防・改善、血糖値やコレステロールの上昇を抑制する食物繊維のペクチンもたっぷり含まれています。
期待できる効果
- ビタミンCによるかぜ予防、美肌効果
- 食物繊維によるコレステロール上昇抑制
とちおとめ
栃木県で生産され、1996年に品種登録された、東日本で最もシェアが高い品種。「久留米49号(とよのか×女峰)」と「栃の峰」の交配種で、酸味が少なく甘味が強いのが特徴。
選び方
- 粒がかたくて、ツヤとハリがあるもの
- へたの部分がいきいきして、しなびていないもの
- 均一に色づいていて、ツブツブがくっきりしているもの
主な栄養成分 | 可食部100gあたり |
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エネルギー | 34kcal |
鉄 | 0.3mg |
カルシウム | 17mg |
カリウム | 170mg |
ビタミンA(レチノール活性当量) | 1μg |
ビタミンC | 62mg |
ビタミンE | 0.4mg |
食物繊維 | 1.4g |
科・属 | バラ科オランダイチゴ属 |
和名 | 苺 |
原産地 | 北アメリカ、南アメリカ |
主な産地 | 栃木県、福岡県、熊本県 |
おいしい時期 | 12~5月 |
おすすめの食べ合わせ
+ヨーグルト(たんぱく質) | 美肌効果 |
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保存方法
- 日持ちしないので、洗わずにポリ袋か保存容器に入れて野菜室で保存。
- 水洗いし、へたを取り水気をふいて冷凍用保存袋に入れ冷凍しておけば、ジャムやスムージー、ジュースなどを作るときに使いやすい。
食べ方のアドバイス
- 水洗いをすると痛みやすいので食べる直前に洗う。
- 流水でふり洗いしてからへたを取ると、ビタミンCの流出を少なくすることができ、水っぽくならない。
- 先端部分の方が甘味が強いのでへたがついていた側から食べると口の中で酸味と甘みのバランスがよくなり、甘さがより強く感じられる。
あまおう
『赤い、丸い、大きい、うまい』の頭文字をとって名付けられた。
主に福岡県で生産され、糖度が高くて酸味とのバランスがよい。
大きいものだと1粒40gにもなる。
さちのか
『豊野か』と『アイベリー』を交配した福岡県久留米市生まれの品種。
赤色が濃くて香りもよく、果肉がしっかりしていて比較的日持ちする。
日本全国作付面積上位の人気種。
さがほのか
佐賀県で育成された『大錦』と『とよなか』の交配種。
酸味が少なめで甘味が強く、果肉が白いのが特徴。
比較的粒が大きく、果肉がしっかりしているので日持ちがよい。
紅ほっぺ
静岡県で生まれた『章姫』と『さちのか』の交配種。
大粒で鮮やかな紅色が特徴。
制度が平均12~13度と高く、果汁が多めで適度な甘味と酸味がある。
すずあかね
一般的ないちごに比べて収穫期間が長い四季なりいちごの一種で、ほとんどが業務用として製果店になど出荷される。
果実は大粒で球円錐形。
全体が濃い赤色に色づく。
輸入いちご
日本産のいちごの生産が少なくなる夏から秋にかけて、業務用として主にアメリカから輸入される。
そのまま食べられる品種も増えてきたが、甘味は日本産の方が強い。
女峰
米国産の『ダナー』と『はるのか』『麗紅』を交配した品種で1985年に登録。
かつては『とよのか』と人気を二分していた。
淡赤色の小ぶりな果実が特徴で、甘酸っぱく果汁が多い。
ドライいちご(無漂白いちご)
いちごをスライスし、乾燥庫などでじっくり乾燥させたもの。
甘味や栄養が凝縮される。
そのまま食べるほか、ヨーグルトやシリアルに加えたり、お菓子作りに利用される。