豊かな果汁と甘酸っぱい味、苦味成分にも抗酸化作用
18世紀に西インド諸島バルバドスで、「文旦」の突然変位種として発見されたといわれています。
果実が1本の枝にまとまっている様子がぶどうに似ていることから、グレープフルーツと呼ばれるようになりました。
ほかの柑橘類と同様、ビタミンC、クエン酸が豊富で、かぜ予防や美肌、疲労回復効果があります。
アルコール分解酵素を含むので、二日酔いの緩和にも役立ち、かおりせいぶんのリモネンにはリラックス効果があります。
苦味成分であるポリフェノールの一種、ナリンギンは、脂肪の分解を促進し、抗酸化作用もあるので、がんや脂質異常症の予防にも効果が期待できます。
ただし、ナリンギンは高血圧治療薬など一部の薬の成分に影響を及ぼすことがあるので、薬を服用中の場合はグレープフルーツのジュースや果実を摂る前に医師に相談しましょう。
期待できる効果
- ビタミンC、クエン酸によるかぜ予防、疲労回復
- ナリンギンによる脂質異常症の予防
ホワイトマーシュ(イエロー)
皮が黄色の一般的なグレープフルーツがこの品種。
果肉は白みがかった薄黄色で、さわやかな香りと甘酸っぱさと、ほのかな苦みが特徴。
選び方
- 皮の色が鮮やかでハリとツヤがあるもの
- 持ったときにずっしりと重みを感じるもの
主な栄養成分 | 可食部100gあたり |
---|---|
エネルギー | 38kcal |
鉄 | 微量 |
カルシウム | 15mg |
カリウム | 140mg |
ビタミンA(レチノール活性当量) | (0)μg |
ビタミンC | 36mg |
ビタミンE | 0.3mg |
食物繊維 | 0.6g |
科・属 | ミカン科ミカン属 |
和名 | グレープフルーツ |
原産地 | 西インド諸島 |
主な産地 | 南アフリカ、アメリカ |
おいしい時期 | 通年 |
保存方法
- ダンボール箱や紙袋などに入れて、風通しのよい冷暗所で保存。
- 夏場など野菜室に入れる場合は、ペーパータオルに包んでポリ袋に入れる。
食べ方のアドバイス
- みかんのように皮をむいて袋ごと食べてもよいし、半分に切ってスプーンで果肉をすくって食べてもよい。
- 果汁絞り器やジューサーなどを用いてジューサーにしても。
- 酸味やほろ苦さを生かして、サラダなどに加えてもおいしい。
品種群
ピンクグレープフルーツ
「ルビー」とも呼ばれ、果肉が赤みがかったピンク色をしていることが前の由来。
果皮が黄色からオレンジ色。
「ホワイトマーシュ」に比べて酸味が少なく、豊かな甘味が楽しめる。