栄養豊富で濃厚、健康・美肌効果が高い
ねっとりとした口当たりと、濃厚な風味、脂肪分の高さが特徴で、「森のバター」と称されるほど、栄養価が高い果物です。
果物に分類されますが、甘味はなく、生のままサラダやディップにして食べるなど、野菜として扱われることが多いです。
果物の約20%を占める脂肪分には、悪玉コレステロールの上昇を抑える作用があるオレイン酸、リノール酸やα‐リノレン酸などの不飽和脂肪酸が含まれています。
がんや動脈硬化の予防、老化抑制に効果があるといわれるビタミンE、エネルギー代謝に欠かせないB1、B2、カリウムなどのミネラル、食物繊維も豊富です。
また、たんぱく質や脂質の代謝を助けるパントテン酸やビタミンB6、造血作用や認知症を予防するといわれる葉酸も含有。
健康効果だけでなく、美肌効果も期待できます。
未熟なものは、ソテーや天ぷら、グリル焼きなど加熱調理するとおいしく食べられます。
期待できる効果
- ビタミンEぶよるがん・動脈硬化
- 不飽和脂肪酸によるコレステロール上昇抑制
- ビタミンB群による美肌・アンチエイジング効果
選び方
- 皮にツヤとハリがあり、触ると弾力があって皮が浮かないもの
- すぐに食べる場合は皮が黒く、完熟したもの
- へたが乾燥してかたくなっているもの
主な栄養成分 | 可食部100gあたり |
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エネルギー | 187kcal |
鉄 | 0.7mg |
カルシウム | 9mg |
カリウム | 720mg |
ビタミンA(レチノール活性当量) | 6μg |
ビタミンC | 15mg |
ビタミンE | 3.3mg |
食物繊維 | 5.3g |
ビタミンB2 | 0.21mg |
ビタミンB6 | 0.32mg |
科・属 | クスノキ科ワニナシ属 |
和名 | 鰐梨 |
原産地 | メキシコ・南アメリカ |
主な産地 | メキシコ・チリなど |
おいしい時期 | 通年 |
保存方法
- 熟しているものはポリ袋に入れて野菜室で保存。
- 皮が緑色の未熟なものは20℃くらいの場所に置いて追熟させる。
おすすめの食べ合わせ
+ブロッコリー(ビタミンC) | 動脈硬化予防 |
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食べ方のアドバイス
- 包丁で縦に切り込みを入れ、種に沿ってぐるりと一周させる。両手でひねり2つに分ける。
- 種は包丁の根元を刺して回すと簡単に取れる。
- 皮を端から剥がすようにしてむく。
- 切り口は空気に触れると変色しやすいので、レモン汁をふって色止めをする。